UMIN試験ID UMIN000052656
最終情報更新日:2023年12月12日
登録日:2023年10月31日
遺伝子多型を利用したドナー由来Cell free DNA測定(リキッドバイオプシー)による臓器移植後グラフト障害診断法の確立
基本情報
進捗状況 | 限定募集中 |
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対象疾患 | 心臓移植後、肺移植後、肝臓移植後、腎臓移植後、膵臓移植後、小腸移植後 |
試験開始日(予定日) | 2023-12-01 |
目標症例数 | 420 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 観察 |
試験の内容
主要アウトカム評価項目 | ・ 6臓器移植におけるドナー由来cell free DNAの急性期変動の解析(虚血再灌流障害の検出および安定期までの変化の記録)。(新規症例で30日以内の死亡例は除外する)急性期変化後のベースライン値の記録。 ・ ベースライン値に影響を及ぼす因子の解析。(年齢、HLAミスマッチ数、性別、手術時間、虚血時間、免疫抑制剤の種類、体格差、臓器特有の評価項目、CMV status、導入免疫抑制剤など) ・ ベースライン値(移植後1ヶ月の値)によって得られた、ドナー由来cfDNA値の群分けによる移植後1年の生存解析。 ・ 測定されたドナー由来cfDNAと移植臓器の拒絶反応の程度との相関解析。 ・ 測定されたドナー由来cfDNAと移植臓器の機能評価項目あるいは既存マーカーとの相関解析。 ・ 各主要臓器移植における組織学的診断基準に基づいて、それぞれの組織サンプルが採取されたタイミングに一致するドナー由来cfDNA値を解析し、i)拒絶反応群(ACR/AMR/CR)・ii)非拒絶反応群(拒絶反応以外の臓器障害)・iii)組織学的異常のない群との間で比較を行う。 ・ ROC曲線解析:上記の群間でのROC解析を行なって、感度・特異度・陽性反応的中率・陰性反応的中率を求める。 ・ ドナー由来cfDNA、患者プロファイル、移植臓器の臓器別情報、移植後の治療法など複数の要因を組み合わせた多変量解析を行うことで、ドナー由来cfDNAが臓器移植の予後を予測する独立した因子であるのかを解析する。 |
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副次アウトカム評価項目 | ・ 拒絶反応をはじめとする臓器障害を対象として、診断時および診断後のサンプルを収集し、治療介入によるドナー由来cfDNAの推移を解析する。 ・ ベースライン値ドナー由来cfDNA値によって群分けし(例:0.5%をカットオフ値)、de novo Donor Specific Antibody(dnDSA)の発生をKaplan-Meier plotで図示する。(横軸は初回検査後の日数。縦軸は1-dnDSAの発生率。)ドナー由来cfDNAとdnDSA発生のリスクをcox比例ハザードモデルで解析し、ハザード比を解析する。カットオフ値は各臓器で決定する。 |
対象疾患
年齢(下限) | |
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年齢(上限) | |
性別 | 3 |
選択基準 | 1. 本研究の対象疾患 臓器移植(心臓・肺・肝臓・膵臓・腎臓・小腸)を新規に受けられる方あるいは既に受けられた方である。 2. 年齢、性別、などの患者背景情報 同意取得時年齢18歳以上である、または肝臓移植患者で同意取得時年齢3歳未満である。 同意取得時年齢が上記条件を満たしていれば移植時年齢は問わない。 3. 同意が文書で得られている。 *疾患分類などの詳細(罹病期間/病期/病型/重症度等)、入院/外来、前治療、再発の有無等の規定 原疾患・移植後経過・前治療などは問わない。 基本的には単一臓器移植患者を対象とするが例外として、膵臓・小腸移植は該当症例が少ないため、膵腎同時移植患者と肝小腸同時移植患者は適格とする。 膵腎同時移植患者は膵移植患者として、肝小腸同時移植患者は小腸移植患者として登録する。 *臨床的・地理的・時間的な基準 特になし |
除外基準 | 1. 妊娠中である 2. 双子間の移植である。 3. 骨髄移植の既往がある。 4. 複数臓器移植患者である。(*ただし、膵腎同時臓移植と肝小腸同時移植においては、例外的に登録を行う) 5. 再移植患者である。 |
関連情報
研究費提供元 | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 |
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実施責任組織 | 慶應義塾大学 |
共同実施組織 |
問い合わせ窓口
住所 | 東京都新宿区信濃町35 |
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電話 | 03-5363-3024 |
URL | |
yohei.z7@keio.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。