UMIN試験ID UMIN000045017
最終情報更新日:2024年5月16日
登録日:2021年7月30日
ヒシエキス投与による着床能改善の臨床研究
基本情報
進捗状況 | 一般募集中 |
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対象疾患 | 不妊症 |
試験開始日(予定日) | 2021-07-30 |
目標症例数 | 210 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入 |
試験の内容
介入1 | 選択基準を満たし、除外基準を満たさない、これから自然周期で凍結胞胚移植をする不妊女性を、封印されたくじを引くことで無作為に、A群(ヒシエキス群)またはB群(コントトロール群)に振り分ける。対象となる女性は、エキス投与の意義、目的、方法、期待される利益、起こりうる危険、個人情報の保護について、十分な説明を受けたうえで、インフォームド・コンセントを出し、任意で参加する。また本研究に参加しなくても不利益な対応を受けない。 A群では、自然周期の高温5~7日目に血清と子宮内膜組織を採取し、次の月経第1日よりヒシエキス(100mg/日)投与を開始する。この自然周期の高温5~7日目に再び血清と子宮内膜組織を採取し、その次の自然周期にヒシエキスを続けながら凍結胞胚移植を行う。妊娠しなかったときは、直ちにヒシエキスを中止し、本人が希望すれば、この自然周期で同様に凍結胞胚移植を行う。 凍結胞胚移植を行う自然周期では、GnRH agonistによるLH surge誘発、hCGによる排卵トリガー、黄体ホルモンやhCG投与による黄体サポートはしてもよい。しかし、卵巣刺激、ホルモン補充周期、および着床を促進する特殊療法はしない。 採取した血清と子宮内膜は、凍結保存し、後日一括して、血清AGEと内膜のCD138およびAGE発現を解析する。 2024年4月において、研究参加者の募集が難航しているため、採血と内膜組織採取はこれまでの3年間で行った21例で終了とし、以後中止することした。つまり今後はヒシエキス投与下に凍結胞胚移植を行い、臨床成績のみを調べることとした。またこの時点の中間解析で、出産率に最も差が出ることが分かったため、主要アウトカムを胚移植あたりの出産率に変更し、副次アウトカムにhCG陽性あたりの出産率を追加した。 |
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介入2 | B群(コントロール群)では、自然周期の高温5~7日目に血清と子宮内膜組織を採取し、その次の自然周期に凍結胞胚移植を行う。もし妊娠しないときは、本人が希望すれば、直ちにヒシエキス(100mg/日)投与を開始する。この自然周期の高温5~7日目に再び血清と子宮内膜組織を採取し、その次の自然周期にヒシエキスを続けながら凍結胞胚移植を行う。妊娠しなかったときは、直ちにヒシエキスを中止する。 2024年4月において、研究参加者の募集が難航しているため、採血と内膜組織採取はこれまでの3年間で行った20例で終了とし、以後中止することした。つまり今後は臨床成績のみを調べることとし、B群(コントロール群)は、直ちに自然周期で凍結胞胚移植を行い、妊娠しないときは、本人が希望すれば、次周期にヒシエキス投与下に凍結胞胚移植を行うこととした。また、この時点の中間解析で、出産率に最も差が出ることが分かったため、主要アウトカムを胚移植あたりの出産率に変更し、副次アウトカムにhCG陽性あたりの出産率を追加した。 |
主要アウトカム評価項目 | 胚移植あたりの出産率 |
副次アウトカム評価項目 | 着床あたりの出産率(出産例数/hCG陽性例数)、着床率、臨床妊娠率、生存妊娠率、継続妊娠率、子宮内膜AGE発現量 |
対象疾患
年齢(下限) | |
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年齢(上限) | |
性別 | 2 |
選択基準 | 以下の条件を全て満たす不妊女性を選択する。 (1)これから自然周期で凍結胞胚移植をする。 (2)これまでに、良好胞胚または良好分割期胚を少なくとも1個含む移植を、1~3回不成功している。 (3)今回行う凍結胞胚移植で移植する胞胚は、凍結時に最低1個の良好胞胚を含んでいる。そして、この移植胚を作った採卵周期の卵巣刺激法は、long法/antagonist法/CC-hMG法/PPOSのいずれかである。 (4)42歳以下(今回移植する凍結胞胚を作ったときの採卵日の時点で) |
除外基準 | 以下の4項目のどれか1つでも満たす女性は除外する。 (1)器質的子宮性不妊(Asherman syndrome、子宮奇形、1.5 cm以上の粘膜下筋腫) (2)重症卵巣予備力低下(AMH<0.01 ng/mL、day 3-FSH≧15 IU/L、day 3-E2≧70 pg/mL または 経腟超音波で卵巣描出不可) (3)糖尿病または糖尿病治療薬を投与中 (4)パートナーが無精子症 |
関連情報
研究費提供元 | 林兼産業株式会社 |
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実施責任組織 | ウィメンズクリニック神野 |
共同実施組織 | 稲垣 昇, セントウィメンズクリニック; 関 守利, セキールレディースクリニック; 田中雄大, メディカルパーク湘南; 高橋敬一, 高橋ウィメンズクリニック; 宮崎豊彦, 宮崎産婦人科; 小林淳一, 神奈川レディースクリニック. |
問い合わせ窓口
住所 | 東京都調布市国領町3-11-7 |
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電話 | 042-480-3105 |
URL | |
mjinno@s9.dion.ne.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。