UMIN試験ID UMIN000042159
最終情報更新日:2024年10月28日
登録日:2020年10月19日
COPD及びIIPs各疾患関連肺高血圧症に対するエンドセリン受容体拮抗薬(肺動脈圧降下剤)の有効性と安全性を検討する試験
基本情報
進捗状況 | 一般募集中 |
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対象疾患 | 当該施設で同意の得られた肺高血圧症の原因となる低酸素血症状態のないCOPD及びIIPsに合併した肺高血圧症患者(WHO機能分類クラスⅡ、Ⅲ及びⅣ) |
試験開始日(予定日) | 2020-10-05 |
目標症例数 | 150 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入 |
試験の内容
介入1 | 日常生活に於いて肺高血圧症の原因となる低酸素血症状態(安静時動脈血酸素分圧60mmHg未満)のない、他の原因を特定出来ない肺高血圧症もしくは労作時肺動脈圧上昇を合併すると判断したCOPD症例で、平均肺動脈圧35mmHg未満であったエンドセリン拮抗薬投与患者:15例 投与量:トラクリア錠(ボセンタン)の用法・用量に従い、以下を基本とするが、本試験は、臨床使用実態に即したものであり、患者の状態から初期用量の継続を可とする。 『通常、成人には、投与開始から4週間は、ボセンタンとして1回62.5mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。 投与5週目から、ボセンタンとして1回125mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。 なお、用量は患者の症状、忍容性などに応じ適宜増減するが、最大1日250mgまでとする。』 また副作用等でボセンタン内服が不適切と判断された場合、もしくはご本人から投与予定、投与中に拘わらず他の2種エンドセリン受容体拮抗薬内服のご希望の訴えがあった場合には可能であれば適宜他のエンドセリン受容体拮抗薬(アンブリセンタンもしくはマシテンタン)に切り替えて治療継続する。ただしIPFではアンブリセンタンを候補薬とはしない。 ヴォリブリス(アンブリセンタン):用法用量に従い『1日1回5mgで投与を開始し、8週目に1日1回10mgに増量』とし、患者の状態から初期容量の継続を可とする。 オプスミット(マシテンタン):用法用量に従い『1日1回10mgで投与』 試験薬投与期間:24ヶ月 |
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介入2 | 日常生活に於いて肺高血圧症の原因となる低酸素血症状態(安静時動脈血酸素分圧60mmHg未満)のない、他の原因を特定出来ない肺高血圧症(肺動脈性肺高血圧症含む)もしくは労作時肺動脈圧上昇を合併すると判断したCOPD症例で、平均肺動脈圧35mmHg未満であったエンドセリン拮抗薬非投与患者:15例 |
介入3 | 日常生活に於いて肺高血圧症の原因となる低酸素血症状態(安静時動脈血酸素分圧60mmHg未満)のない、他の原因を特定出来ない肺高血圧症を合併すると判断したIIPs症例で、平均肺動脈圧35mmHg以上が認められるエンドセリン拮抗薬投与患者:10例 投与量:トラクリア錠(ボセンタン)の用法・用量に従い、以下を基本とするが、本試験は、臨床使用実態に即したものであり、患者の状態から初期用量の継続を可とする。 『通常、成人には、投与開始から4週間は、ボセンタンとして1回62.5mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。 投与5週目から、ボセンタンとして1回125mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。 なお、用量は患者の症状、忍容性などに応じ適宜増減するが、最大1日250mgまでとする。』 また副作用等でボセンタン内服が不適切と判断された場合、もしくはご本人から投与予定、投与中に拘わらず他の2種エンドセリン受容体拮抗薬内服のご希望の訴えがあった場合には可能であれば適宜他のエンドセリン受容体拮抗薬(マシテンタン)に切り替えて治療継続する。 オプスミット(マシテンタン):用法用量に従い『1日1回10mgで投与』 試験薬投与期間:24ヶ月 |
介入4 | 日常生活に於いて肺高血圧症の原因となる低酸素血症状態(安静時動脈血酸素分圧60mmHg未満)のない、他の原因を特定出来ない肺高血圧症もしくは労作時肺動脈圧上昇を合併すると判断したIIPS症例で、平均肺動脈圧35mmHg未満であったエンドセリン拮抗薬投与患者:50例 投与量:トラクリア錠(ボセンタン)の用法・用量に従い、以下を基本とするが、本試験は、臨床使用実態に即したものであり、患者の状態から初期用量の継続を可とする。 『通常、成人には、投与開始から4週間は、ボセンタンとして1回62.5mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。 投与5週目から、ボセンタンとして1回125mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。 なお、用量は患者の症状、忍容性などに応じ適宜増減するが、最大1日250mgまでとする。』 また副作用等でボセンタン内服が不適切と判断された場合、もしくはご本人から投与予定、投与中に拘わらず他の2種エンドセリン受容体拮抗薬内服のご希望の訴えがあった場合には可能であれば適宜他のエンドセリン受容体拮抗薬(マシテンタン)に切り替えて治療継続する。 オプスミット(マシテンタン):用法用量に従い『1日1回10mgで投与』 試験薬投与期間:24ヶ月 |
介入5 | 日常生活に於いて肺高血圧症の原因となる低酸素血症状態(安静時動脈血酸素分圧60mmHg未満)のないIIPsを合併した肺高血圧症が認められた症例で、平均肺動脈圧35mmHg以上が認められるボセンタン(トラクリア)非投与患者 :10例 観察期間:24ヶ月 |
介入6 | 日常生活に於いて肺高血圧症の原因となる低酸素血症状態(安静時動脈血酸素分圧60mmHg未満)のないIIPsを合併した肺高血圧症もしくは労作時肺動脈圧上昇が認められた症例で、平均肺動脈圧35mmHg未満であったボセンタン(トラクリア)非投与患者 :50例 観察期間:24ヶ月 |
主要アウトカム評価項目 | 生存率への影響 |
副次アウトカム評価項目 | ①ADLや運動耐容能への影響 ②心機能への影響 NT-proBNP等の変化とその他の指標項目との関係性や薬剤投薬の有無による比較検討 ③PFTへの影響 DLco/VA等の変化とその他の指標項目との関連性や薬剤投薬の有無による比較検討 ④肺循環への影響* *心エコー検査にて実施したTei Index(ICT・ET・IRT・TAPSE等、及び右心カテーテル検査で経過を追えた場合は右心カテーテル検査所見の変動・変化を含む)のベースラインからの変化とその他の指標項目との関連性 や薬剤投薬の有無による比較検討 |
対象疾患
年齢(下限) | |
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年齢(上限) | |
性別 | 3 |
選択基準 | 1)20歳以上の患者(男女問わず) 2)当院で肺高血圧症の原因となる安静時低酸素血症のないCOPDもしくはIIPsと診断され、他の原因を特定できない肺高血圧症を合併していると総合的に判断されるWHO機能分類Ⅱ、Ⅲ及びⅣに当たる患者。但しCOPDに合併した重症肺高血圧症を除く。 3)3ヶ月以上の期間で治療内容の変更を要さず、病態の変化が認められない症例 4)入院患者・外来患者 5)本試験の参加に関して同意が文書で得られる患者 |
除外基準 | 1)既に肺動脈性肺高血圧症治療薬を既に投与中の患者 2)右心負荷を来す他の疾患を有している患者 3)肺高血圧症の原因となる安静時低酸素血症を有している患者 4)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人 5)中等度あるいは重度の肝障害のある患者 6)その他医師の判断により対象として不適当と判断された患者 |
関連情報
研究費提供元 | 無しなし |
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実施責任組織 | 日本医科大学呼吸器内科 |
共同実施組織 |
問い合わせ窓口
住所 | 東京都文京区千駄木1-1-5 |
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電話 | 03-5814-6266 |
URL | |
yosuke-t@nms.ac.jp |
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