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UMIN試験ID UMIN000005125

最終情報更新日:2018年4月1日

登録日:2011年2月22日

塩酸ニムスチンを用いたconvection enhanced delivery 法とテモゾロミド内服による脳幹部再発神経膠腫の治療 ―Phase I臨床試験―

基本情報

進捗状況 試験終了
対象疾患脳幹部再発神経膠腫
試験開始日(予定日)2011-02-01
目標症例数15
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入

試験の内容

介入1最初3症例に対してACNU濃度0.25 mg/ml(含Gd-DOTA 1mM:これはどの薬剤濃度でも一定とする)の薬液を7ml CED法にて注入(注入量は一定にする)する。開始投与濃度で重篤な有害事象を認めなければ、その2倍濃度→さらにその1.5倍濃度→さらにその1.2倍濃度と抗癌剤投与量を増量し、各投与群3例のうち重篤な有害事象が出現しなければ次の量へ増量を繰り返し、1例でも重篤な有害事象が認められた場合、さらに3例被験者を追加して、6例中3例以上重篤な有害事象が認められた場合はDLTとする(2例以下なら、さらに増量)。この方法でDLTを決定し、その一つ下の濃度をMTC(最大耐用濃度:maximum tolerable concentration)とする。最初の投与濃度で6例中3例以上重篤な有害事象が出現する場合、濃度を1/2に減量する。減量は1/2で同様に行っていく。投与濃度決定のための有害事象の確認は本研究の投与開始日より14日以上経過したMRIにて決定する。
主要アウトカム評価項目ACNUのMaximum tolerable concentration (MTC)の決定
副次アウトカム評価項目奏効割合、6ヶ月生存率、全生存期間

対象疾患

年齢(下限)
年齢(上限)
性別3
選択基準1) 臨床的、放射線画像診断的に脳幹部再発神経膠腫と考えられる症例を対象とする。放射線画像診断的には、脳幹部に病変を有するもので、延髄、橋、中脳のいずれかの50%以上の領域を侵す、もしくはこれらのうち2つ以上の部位に及ぶ病変(Diffuse intrinsic pontine glioma)、あるいは視床、小脳等の原発悪性神経膠腫の脳幹部再発病変(これらの症例は原発巣の組織診断が得られている必要あり)を対象とする。病理組織診断は望ましいが必須としない(脳幹部という部位的特徴により採取困難な例も多いため)。 2) 標準的治療(放射線療法、TMZを用いた化学療法)の施行後にもかかわらず腫瘍増大を示す症例。 3) 本研究以前の4週間以内に他の治療が施行されていない症例。 4) 適切な臓器機能を有する。    白血球(>3,000/mm3)•ヘモグロビン(>8.0 g/dl)•血小板(>10x104/mm3)•GOT (<100 IU/l)•GPT (<100 IU/l)•クレアチニン(<1.5 mg/dl) を満たす(登録前14日以内の検査) 5) 試験参加について被験者本人から同意文書(コンセント)が得られている。(但し、説明内容の理解、同意が可能であっても、神経症状によって患者本人の署名が困難である場合、患者本人の同意の確認の署名を代筆者が行っても良い。)20歳未満の未成年患者に関しては、代諾者(保護者)の説明同意文書への署名とともに被験者本人からも法的規制を受けない意志確認書を取得する。意思確認書への署名は中学生以上を対象とするが、中学生未満の場合も、小児用説明文書を使用し、できるだけ、意思確認書への署名を取得するようにする。しかしながら年齢、理解力、神経症状のため署名が困難である場合は、代諾者(保護者)に署名された同意文書に本人から口頭同意がとられたことを記載する。
除外基準1) 活動性の重複がんを有する 2) 治療が必要な髄膜炎または肺炎を合併 3) 妊娠中、妊娠の可能性がある、あるいは授乳中の女性 4) 活動性の炎症所見が存在する (CRP≧2.0) 5) 重篤な肝機能障害が存在する (GOT>100 IU/l もしくは GPT>100 IU/l) 6) 骨髄機能不全が存在する白血球(<3,000/mm3)•ヘモグロビン(<8.0 g/dl)•血小板(<10x104/mm3) 7) 腎不全が存在するクレアチニン(>1.5 mg/dl) 8) 出血素因を有する 9) 抗凝固薬あるいは抗血小板薬を内服している 10) 精神病あるいは精神症状を合併しており試験への参加が困難と判断される 11) コントロール不良の糖尿病を合併 12) 3ヶ月以内の心筋梗塞の既往もしくは不安定狭心症を有する 13) 肺繊維症または間質性肺炎の既往を有する

関連情報

問い合わせ窓口

住所仙台市青葉区星陵町1-1
電話022-717-7230
URL
E-mailryuta@nsg.med.tohoku.ac.jp

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。