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UMIN試験ID UMIN000003508

最終情報更新日:2016年4月7日

登録日:2010年4月19日

イマチニブを併用したWT1ペプチドによる慢性骨髄性白血病に対する免疫療法第I/II相臨床試験

基本情報

進捗状況 試験終了
対象疾患慢性骨髄性白血病
試験開始日(予定日)2008-01-01
目標症例数30
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入

試験の内容

介入1WT1ペプチドの投与方法 HLA-A*2402の患者に対し、改変型WT1ペプチド(mp 235-243): CYTWNQMNLの投与を行なう。 Montanide ISA 51 とWT1 ペプチド1 mgを重量比1:1 でエマルジョンにして、上腕伸側(肩に近い部位)および大腿前面(鼡径部に近い部位)に皮内注射する。 WT1ペプチドの投与スケジュール 2週間毎に4回の投与を行う。 イマチニブ(グリベック)の投与方法 本試験に登録以前の投与量(1日投与量100mg から800mg)を1 - 2分割投与で(800mgの場合は2分割投与で)継続する。 観察期間 4回投与後 7~21日(休止がなければ、ワクチン開始後7週~9週)に安全性と抗腫瘍効果の評価を行なう。
主要アウトカム評価項目第I相 NCI(National Cancer Institute)- CTCAE v3.0(Common Terminology Creiteria for Adverse Events version 3.0)日本語訳JCOG版(http://www.jcog.jp/)のgrade別副作用発現例数、発現頻度及びgrade 3以上の副作用発現頻度 第II相 抗腫瘍効果 · Hematological Response · Cytogenetic Response · Molecular Response
副次アウトカム評価項目WT1 特異的免疫応答

対象疾患

年齢(下限)
年齢(上限)
性別2
選択基準1)Ph1染色体の存在、あるいはmajor BCR-ABLキメラ遺伝子の発現により、CMLであることが確定している患者。 2)CMLであることを告知されている患者。 3)HLA型がHLA-A*2402である患者。 4)イマチニブ以外の化学療法やインターフェロン療法及び放射線療法を、WT1ワクチン開始前4週間以内に受けていない患者。 5)イマチニブの投与量を4週間以内に変更されていない患者。 6)イマチニブの投与開始後18ヶ月以上経過している患者で、cytogenetic response (CgR) が i. partial CgR(Ph1陽性率 1 - 35%)にある患者 ii. complete CgR(Ph1陽性率 0%)に到達しているが、末梢血でのmajor BCR-ABL遺伝子mRNA≧100コピー/μgRNA(リアルタイムPCR法で測定)、あるいはAmpCML法にてmajor BCR-ABL遺伝子>50 copy/assay (0.5μgRNA)であるmRNA陽性と判定された患者。 7) 病期が慢性期(第二慢性期以降も含む)にある患者。 8) WT1ワクチン投与開始前28日以内(baseline)において、その3ヶ月以上前の時点(before)と比較して病状の安定(disease stability)が以下の方法で確認できる患者。ただし、baselineとbeforeで、同じ検査法で測定する。 9) 末梢血所見が以下の基準を満たす患者 好中球≧1,500/μl 血小板≧100,000/μl ヘモグロビン≧8 g/dl ただし、造血因子の投与や血小板・赤血球輸血を(検査も含めて)14日以内に行っていないことを条件とする。 10)16歳以上80才未満の患者 11)Performance Status (以下P.S.: ECOG) が0-1の患者 12)イマチニブによるgrade 2以上の非血液毒性を認めない患者。 13)主要臓器の機能が保持されている患者。 肝機能: 血清AST(GOT)・ALT(GPT)値≦施設基準値上限の3倍 血清ビリルビン値≦施設基準値上限の1.5倍 腎機能:血清クレアチニン値≦施設基準値上限の1.5倍 肺機能:酸素非投与での動脈血酸素飽和度が94%以上。 心電図:重篤な異常を認めない。 14)中枢神経系の病変が無いもしくは十分コントロールされている患者。 15) 本試験参加について文書による同意が本人より得られた患者。 16) 患者の自然経過として(つまり、たとえWT1ペプチドが無効でも、)WT1ペプチド投与開始後3ヶ月以上の生存が期待できる患者。
除外基準1) 同種造血幹細胞移植を受けている患者。 2) コントロール不良な感染症(活動性の結核を含む)を有する患者。 3) 重篤な合併症を有する患者。(悪性高血圧、うっ血性心不全、冠不全、3ヶ月以内の心筋梗塞、肝硬変、インスリンの使用によってもコントロール不能な糖尿病、肺線維症、間質性肺炎等) 4) 合併症のために本臨床試験への参加がふさわしくないと考えられる患者もしくは重大な医学的事象のために安全性が損なわれる可能性のある患者。ただし、CTCAE v3.0 日本語訳JCOG版(http://www.jcog.jp/)に規定するgrade 3以上を目安とする。 5) 妊娠中・授乳婦である患者、妊娠を希望する女性の患者、および子供をもうけることを希望する男性の患者 6) 重症の精神障害を有する患者。 7) 活動性の悪性腫瘍を他に有する患者。 8) その他、試験責任医師または試験分担医師が不適当であると判断した患者。

関連情報

問い合わせ窓口

住所大阪府吹田市山田丘2-2
電話06-6879-3676
URL
E-mailyoshi@cit.med.osaka-u.ac.jp

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。