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UMIN試験ID UMIN000001003

最終情報更新日:2016年4月5日

登録日:2008年2月22日

慢性腎臓病患者に対するβ遮断薬(カルベジロール)の腎保護効果に関する非盲検化前向きランダム化臨床試験

基本情報

進捗状況 試験終了
対象疾患慢性腎臓病患者ステージ3と4と5
試験開始日(予定日)1995-05-01
目標症例数200
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入

試験の内容

介入1慢性腎臓病Stage3と4と5の患者で選択基準を満たした患者群が本研究の対象になる。対象患者全員は1ヶ月間の試行期間に入る。全員はカルベジロール1.25 mg錠1日2回朝夕に服用する。この間に、対象患者は2週おきに外来診察を受ける。担当医は、対象患者の忍容性を確認し、さらに、体重、血圧値並びに脈拍数、血中クレアチニン値、血糖値を測定する。この期間中に、重大な合併症及び本研究遂行困難、低血圧(100/50 mm Hg未満)、徐脈(毎分50未満)、基礎値から30%以上のクレアチニン値の上昇、低血糖発作を起こした対象患者は本試験対象患者から除外される。この試行期間、従来の治療の変更はしない。最終試験対象患者を、1:1の層別ランダム化法で、偽薬と介入薬(カルベジロール)の2群に割り付ける。対象症例がランダム化までに受けていた基礎治療は、本試験期間中も原則変更しないが、担当腎臓専門医が必要と判断した場合はその変更を許可する。カルベジロール維持投与量決定は、ランダム化直後から約3ヶ月間のカルベジロール用量設定期間の間に検討する。実薬群に割り振られた症例に対して、1回量2.5 mgを1日2回から服用を開始し、4週に1度の割合で内服量を倍増する。最大量は1日20 mgまでとする(すなわち、1日5 mgから開始し、1日10 mgに増量し、1日20 mgを最大維持量とする)。増量中に、自覚症状、低血圧(100/50 mm Hg未満)並びに徐脈(毎分50未満)を呈する場合は、投与量をそれまでの投与量(すなわち副作用が出た量の半分量)に戻し、2週間同量の維持を続け、安全性を確認した上で、再度上述の増量スケジュールに従う。この再度増量スケジュールでも、最大量20mgまで増量できない症例は、安全性を維持できる投与量で最大認容量とし、この量を維持量とする。各個人の維持量は、維持介入期の研究最終時点まで継続投与する。既に使用されている降圧薬はそのまま使用を継続するが、カルベジロールの追加投与に伴い投与量の変更並びに中止は可能とする。この際、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬を第1選択薬とする。予定試験期間は維持量決定期と維持介入期を併せて2.5年間とする。
介入2上述の実薬増量にあわせて偽薬群の投与を行う。
主要アウトカム評価項目複合腎臓病評価項目:クレアチニン値の二倍かつ/末期腎不全
副次アウトカム評価項目1)推定糸球体濾過量の変化 2)一日蛋白尿量 3)血圧・脈拍数 4)心血管事故 5)心臓超音波 6)血中神経ホルモン濃度・hANP・BNP濃度

対象疾患

年齢(下限)
年齢(上限)
性別3
選択基準日本腎臓学会推奨する保存期腎不全治療を受けている慢性腎疾患患者ステージ3と4と5の患者で、組み入れ開始前3ヶ月間は全身状態、検査成績が安定している(30%以内の変動)、重大な合併症(尿路感染症、心不全、心血管事故、代謝異常、呼吸器疾患、腎不全の進行)を3ヶ月以内に認めない、薬剤(特にβ遮断薬)アレルギーの既往歴がない。
除外基準緊急透析、難治性浮腫例、副腎皮質ステロイド薬非副腎皮質ステロイド薬 免疫抑制剤の使用、1日蛋白排泄量が10gより多い、高度低アルブミン血症、腎動脈狭窄性高血圧、悪性高血圧、1年以内の心筋梗塞および脳血管障害、高度の末梢血管障害、高度の心不全 (NYHA III–IV)、慢性肝障害、膠原病、尿路閉塞症、癌、慢性肺疾患、薬物アルコール依存症、妊娠ならびに授乳状態。

関連情報

問い合わせ窓口

住所兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-11
電話078-858-1111
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E-mail

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。