UMIN試験ID UMIN000000770
最終情報更新日:2016年4月7日
登録日:2007年7月22日
T-CORE 0702 切除不能結腸・直腸癌に対する FOLFIRI+bevacizumab併用療法とIRIS+bevacizumab併用療法の安全性確認試験
基本情報
進捗状況 | 試験終了 |
---|---|
対象疾患 | 切除不能結腸・直腸癌の1次、2次化学療法症例を対象 |
試験開始日(予定日) | 2007-07-01 |
目標症例数 | 60 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入 |
試験の内容
介入1 | FOLFIRI+bevacizumab治療群【FOLFIRI群】 投与量・投与方法・投与スケジュール bevacizumab 5mg/kgをバイアルから抜き取り日局生理食塩液100mlバッグに添加し、初回投与時は90分で点滴静注を行う。初回投与時にInfusion Reaction等の問題が無かった場合は2回目からは投与を60分に短縮して点滴静注を行うことができる。更に、Infusion Reactionに十分な注意を払い、問題所見がない場合は、3回目以降の投与時間を30分に短縮することができる。Bevacizumab投与終了後、CPT-11の90分静注、l-LVの2時間静注を同時に開始し、l-LV 終了直後に5-FUを急速静注する。その後インフューザーポンプ等を用いて5-FUを46時間で持続静注する。 投与量は、CPT-11を150mg/m2(5%グルコース250ml等に溶解)、l-LVを200 mg/m2(生理食塩水500ml等に溶解)、5-FU急速静注を400 mg/m2、5-FU 持続静注を2400 mg/m2とする。投与はday 1に行い、2週を1コースとして、試験治療の中止基準のいずれかに該当するまで投与を繰り返し、最大12週(6コース)までをプロトコール治療とする。 |
---|---|
介入2 | IRIS+bevacizumab群【IRIS群】 投与量・投与方法・投与スケジュール bevacizumab、CPT-11をday1に点滴静注し、TS-1はday 3からday16 まで1日2 回(朝・夕)食後に14日間連日経口投与する。投与方法、投与量は、bevacizumab 7.5mg/kgをバイアルから抜き取り日局生理食塩液100mlバッグに添加し、初回投与時は90分で点滴静注を行う。初回投与時にInfusion Reaction等の問題が無かった場合は2回目からは投与を60分に短縮して点滴静注を行うことができる。更に、Infusion Reactionに十分な注意を払い、問題所見がない場合は、3回目以降の投与時間を30分に短縮することができる。Bevacizumab投与終了後、CPT-11 150mg/m2(5%グルコース250ml等に溶解)を90分間で点滴静注する。TS-1は体表面積に合わせ40-60mg/回(80~120mg/day)とする。3週を1コースとして、試験治療の中止基準のいずれかに該当するまで投与を繰り返し、最大12週(4コース)までをプロトコール治療とする。 |
主要アウトカム評価項目 | 安全性 |
副次アウトカム評価項目 | 奏効率、PFS |
対象疾患
年齢(下限) | |
---|---|
年齢(上限) | |
性別 | 3 |
選択基準 | ・組織学的に大腸癌と診断された症例 ・原発巣が切除不能か,遠隔転移がありその1つ以上が切除不能である症例 ・登録日の年齢が20歳以上75歳以下の症例 ・Performance Status(ECOG)が0または1の症例 ・進行・再発結腸・直腸癌の1次もしくは2次化学療法症例 -初発(進行)例の場合は、手術以外の治療を行っていない。 -再発例の場合は、初回再発かつ再発巣に対して治療を行っていない。 (術後補助化学療法施行例では終了後6ヶ月以上経過して再発が確認されている。) -2次化学療法症例ではFOLFOXによる1レジメンの治療を受けている症例。 ・経口摂取が可能な症例 ・主要臓器(骨髄,心,肝,腎)の機能が保たれている症例(登録前14日以内の最新の検 査値により,以下の基準が満たされている) 白血球数 ≧ 3,500 /μL かつ ≦12,000 /μL 血小板数 ≧ 100,000 /μL GOT(AST) ≦ 100 IU/L GPT(ALT) ≦ 100 IU/L 総ビリルビン ≦ 1.5 mg/dL 血清クレアチニン ≦ 1.2 mg/dL 血清クレアチニンクリアランス ≧ 50ml/min [下記Cockcroft-Gault式による推定値を優先する] :男性CCr.=体重×(140-年齢)/(72×血清クレアチン値) :女性CCr.=男性CCr.×0.85 ・少なくとも3ヶ月以上の生存が可能と判断される症例 ・試験参加について,患者本人から文書による同意が得られた症例 |
除外基準 | ・大腸癌に対して,腹部放射線治療を行った症例 ・活動性の重複がんを有する症例 ・以下の合併症を有する症例 腸管麻痺,腸閉塞,コントロール不良の糖尿病,コントロール不良の高血圧症, 不安定狭心症,肝硬変,間質性肺炎,肺線維症,高度の肺気腫 ・TS-1に対して過去に重篤な薬物過敏症を有する症例 ・治療を必要とする胸水,腹水を有する症例 ・下痢(便回数の増加および水様便を含む)を呈する症例 ・コントロール不能な消化性潰瘍を有する症例 ・消化管穿孔の合併あるいは登録前1年以内に既往を有する症例 ・画像上、脳腫瘍、脳転移が認められる症例 ・脳血管神経障害の症状を合併している、あるいは登録前1年以内に既往を有する症例 ・登録時に症状を有する、あるいは何らかの治療を行っている心疾患 ・登録前4週間前以内に手術療法、切開を伴う生検、外傷に対する縫合処置(7日以前の埋 め込みポートの設置に伴う縫合措置は除く)を実施している症例、あるいは1週間以内 に穿刺吸引細胞診を実施している症例 ・出血傾向、凝固障害あるいは凝固因子異常を有する症例 ・登録前10日以内に血栓症に対する抗血栓剤の投与を行っている症例 ・関節リウマチ等の慢性的な炎症性疾患のため、抗血小板機能を抑制する薬剤(アスピリ ン製剤あるいは非ステロイド抗炎症薬)の投与が必要あるいは投与中である症例 ・フルシトシンまたは硫酸アタザナビルを投薬中の症例 ・妊娠中,妊娠中の可能性がある,妊娠を希望するまたは授乳中の女性.パートナーの妊 娠を希望する男性 ・術後補助化学療法としてCPT-11を使用した患者(TS-1使用例については適格とする) ・医師が登録には不適当と判断した症例 |
関連情報
研究費提供元 | NPO法人 東北臨床腫瘍研究会T-CORE |
---|---|
実施責任組織 | NPO東北臨床腫瘍研究会T-CORE |
共同実施組織 |
問い合わせ窓口
住所 | 〒980-8575仙台市青葉区星陵町4-1 |
---|---|
電話 | 022-717-8599 |
URL | http://www.T-CORE.JP |
t-core-admin@umin.ac.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。