UMIN試験ID C000000424
最終情報更新日:2016年4月7日
登録日:2006年6月3日
遺伝子解析による大腸がん治療薬の感受性及び副作用予測に関する臨床研究-modified FOLFOX6-
基本情報
進捗状況 | 参加者募集中 |
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対象疾患 | 化学療法未施行のStage IV大腸がん根治度C術後症例 |
試験開始日(予定日) | 2006-06-01 |
目標症例数 | 60 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入 |
試験の内容
介入1 | modified FOLFOX6療法(l-Leucovorin 175 mg/body, Oxaliplatin 85 mg/m2 を2時間で点滴静注後5-FU 400 mg/m2 急速静注、 5-FU 2,400 mg/m2 46時間持続静注(2週間を1コースとして投与) |
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主要アウトカム評価項目 | 奏功率[最良腫瘍縮小効果(割合)](RECIST) |
副次アウトカム評価項目 | ①奏効期間;全奏効期間、完全奏効期間、安定期間 ②無増悪期間;無増悪再発期間(Progression free survival, PFS) ③治療成功期間(Time to treatment failure, TTF) ④ 生存期間;全生存期間(Overall survival, OS)、生存期間中央値(Median survival time, MST)、1年生存率(1-year survival)、2年生存率(2-year survival) ⑤安全性;有害事象の発現頻度、時期とその程度 ⑥治療応答マーカー a)薬剤応答との密接な関連が示唆されている既知の遺伝子につき、DPYD,TYMS, ERCC1, ERCC2, XRCC1, GSTP1, EGFR, VEGF, TNFRSF1Bの多型、および腫瘍細胞におけるDPYD, TYMS, ECGF1, ERCC1発現量が、有害事象ないしは腫瘍縮小効果の予測因子となるかを検討する。 b)採取した検体を用いてオリゴマイクロアレイ等による遺伝子発現解析を行い、上記10遺伝子以外に有害事象ないしは腫瘍縮小効果と関連する遺伝子およびその規定因子(変異・多型・発現)を策定する。 c)血中Platinum濃度の測定 体内蓄積による血中Platinumが神経毒性およびアナフィラキシー様反応の出現と関連し、その予測マーカーとなりうるか、について検討する。検体採取・保管が可能な施設において、2サイクル以降の投与前に採血し、血漿、限外濾過血漿を分離保存し、神経毒性およびアナフィラキシー様反応出現時に、同検体中のPlatinum濃度を測定する。 |
対象疾患
年齢(下限) | |
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年齢(上限) | |
性別 | 3 |
選択基準 | (1) 組織学的に大腸がんの確定診断が得られている症例。 (2) StageIV大腸がん根治度C術後症例。 (3) 測定可能病変(RECIST)を有する症例。 (4) 生理機能(骨髄、肝、腎、心など)が十分保持されている症例。登録前1週間以内の検査値が以下 の基準を満たすこと。 ・白血球数 4,000/μl以上 ・好中球数 2,000/μl以上 ・血小板数 100,000/μl以上 ・ヘモグロビン量 9.0 g/dl以上 ・血清AST・ALT 施設正常値上限の2倍以下(但し、肝転移症例は3倍以下) ・血清総ビリルビン 1.5 mg/dl以下 ・血清クレアチニン 1.5 mg/dl以下 ・クレアチニン・クリアランス 60 ml/min 以上 ・BUN 25 mg/dl以下 ・心電図 正常 (5) Performance Status (Eastern Cooperative Oncology Group: ECOG)の分類が0~2の症例。 (6) 手術以外に前治療のない症例。 (7) 術後1ヶ月以内に投与を開始できる症例。 (8) 遺伝子解析のための組織が手術時に得られている症例 (9) 12週間以上の生存が期待できる症例(本登録時)。 (10) 試料提供を含む研究への参加について、患者本人から文書による同意が術前に得られている 症例。 |
除外基準 | (1) 感染症を合併している症例。 (2) 下痢(水様便)のある症例。 (3) 腸管麻痺、腸閉塞、亜腸閉塞のある症例(本登録前のみ)。 (4) 間質性肺炎または肺線維症のある症例。 (5) 多量の癌性体腔液(胸水、腹水、心嚢水)のある症例。 (6) DEB-NTC grade2以上の末梢神経障害を有する症例。 (7) 治療を要する程度の虚血性心疾患、不整脈などの心疾患を有する症例 (高血圧に伴う左室肥 大や軽度の左室負荷、軽度の右脚ブロックなどは登録可)。 (8) 6ヶ月以内に発症した心筋梗塞の既往を有する症例。 (9) 肝硬変を合併している症例。 (10) 繰り返し輸血を要する消化管新鮮出血を認める症例。 (11) 向精神薬で治療中または治療を要すると思われる精神障害を有する症例。 (12) コントロール困難な糖尿病を合併している症例。 (13) 活動性の重複癌を有している症例。 (14) 他の薬剤に対して重篤な過敏症の既往歴のある症例。 (15) フェニトイン、ワルファリンカリウムの継続投与が必要な症例。 (16) 妊娠中、授乳中または妊娠の可能性がある女性。 (17) その他、臨床研究の遂行が困難と判断される重篤な併存疾患を有する症例。 |
関連情報
研究費提供元 | 中間法人先進医療開発推進機構 |
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実施責任組織 | 中間法人先進医療開発推進機構 |
共同実施組織 |
問い合わせ窓口
住所 | 〒734-8553 広島市南区霞1-2-3 霞総合研究棟 |
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電話 | 082-257-5839 |
URL | http://www.hictdo.or.jp/tiken.html |
yamacho@hiroshima-u.ac.jp |
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詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。