UMIN試験ID C000000416
最終情報更新日:2016年4月5日
登録日:2006年6月1日
転移・再発乳がんに対するタキサン系薬剤とティーエスワンのランダム化比較試験
基本情報
進捗状況 | 試験終了 |
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対象疾患 | 転移・再発乳がん |
試験開始日(予定日) | 2006-06-01 |
目標症例数 | 600 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入 |
試験の内容
介入1 | タキサン群:医師の裁量により以下から1つを選択し、腫瘍増悪または6コースまで繰り返す。 (1)ドセタキセル(3または4週毎投与) 60-75mg/m2 :3または4週間隔投与を1コースとする。 (2) パクリタキセル(3または4週毎投与) 175mg/m2 :3または4週間隔投与を1コースとする。 (3) パクリタキセル(毎週投与) 80-100mg/m2 :3週連続毎週投与、1週休薬の4週間を1コースとする。 |
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介入2 | ティーエスワン群:体表面積にあわせて1回40-60mg/m2を1日2回朝夕、28日連続投与、その後14日休薬の6週間を1コースとする。腫瘍増悪または4コースまで繰り返す。 |
主要アウトカム評価項目 | 全生存期間 |
副次アウトカム評価項目 | 無増悪生存期間 治療成功期間 有害事象 HRQOL 医療経済効果 |
対象疾患
年齢(下限) | |
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年齢(上限) | |
性別 | 2 |
選択基準 | 1)組織学的に乳がんと診断された女性(乳がん組織亜型不問)(乳がん取り扱い規約第15版) 2)転移・再発乳がんの診断について以下のいずれかを満たす①初診時に手術適応とならない遠隔転移を有する(StageIV)②治療後に遠隔転移にて増悪あるいは再発した乳がん.ただし局所再発(術側の上方は鎖骨下縁,下方は肋骨弓,内側は胸骨正中線,外側は広背筋前縁に囲まれた胸壁を指す)は除く.局所再発でもびまん性の病変等で手術適応外となる場合は適格 3)少なくとも1個以上の評価可能病変がある(大きさは問わない),ただし放射線療法実施部位は評価可能病変としない 4)転移・再発がんの診断以降抗悪性腫瘍薬による化学療法を受けていない 5)PS ECOG 0-1 6)タキサン系薬剤投与歴について以下のいずれかを満たす①投与されたことがない②術前または術後補助療法として投与されたことがある場合は最終投与日より6ヶ月(168日,24週)以上経過 7)経口5-FU系薬剤投与について以下のいずれかを満たす①投与されたことがない②術前または術後補助療法として投与されたことがある場合は最終投与日より6ヶ月(168日,24週)以上経過 8)先行治療(補助療法含む)について以下の条件を全て満たす①ホルモン療法:薬剤最終投与日より7日以上経過(治療の内容は問わない)②放射線療法:最終照射終了後14日以上経過 9)ホルモン療法に耐性と考えられる以下のいずれかに該当①原発病巣または再発病巣の検査においてエストロゲン受容体(ER)・プロゲステロン受容体(PgR)陰性,ただし原発病巣と再発病巣の両方で検査をし,結果が異なる場合は再発病巣の結果に従う②転移・再発後の1次ホルモン療法が無効③術後補助ホルモン療法中または最終投与後6カ月以内の転移・再発 10)臓器機能(登録前21日以内)について以下の基準を全て満たす①好中球数(桿状核球+分節核球)1,500/mm3以上または白血球数3000/mm3以上②血小板数100,000/mm3以上③総ビリルビン:施設基準値の2.5倍以下④AST(GOT)・ALT(GPT):施設基準値の2.5倍以下⑤血清クレアチニン:施設基準値の上限以下 11)心機能について以下のいずれかを満たす①心疾患がない:日常生活で疲労,動悸,息切れ,狭心痛を起こさないことが問診により確認できる②心疾患はあるが運動制限を要さず日常生活で疲労,動悸,息切れ,狭心痛を起こさないことが確認でき,治療中もこの状態が保たれると判断できる 12)文書によるインフォームド・コンセントが得られている |
除外基準 | 1)妊婦,授乳婦,または妊娠の意思がある 2)HER2(Her2/neu, Erb B2)過剰発現を認めるトラスツズマブ(ハーセプチン)投与の適応と考えられる,以下のいずれかに該当する.原発巣あるいは転移巣のいずれかで,①HER2免疫組織化学検査(IHC)で「3+」を示す②FISH(fluorescence in situ hybridization)で「陽性(+)」を示す.なお,HER2発現状況が不明の場合は除外せず,適格とする 3)プロトコール治療の薬剤,およびその溶媒に対する過敏性の既往歴がある 4)活動性の重複がんを有する(同時性重複がんおよび無病期間が5年以内の異時性重複がん)ただし,局所治療により治癒と判断されるcarcinoma in situ(上皮内がんまたは粘膜がん相当の病変)は活動性の重複がんに含めない 5)脳圧亢進に対する処置や緊急の脳照射を必要とする脳転移がある 6)広汎な肝転移,または呼吸困難を伴うリンパ管性肺転移がある 7)評価対象病変が1個のみで,同部位への放射線療法の実施既往がある 8)緊急の治療を要する胸水,腹水,心嚢液貯留がある 9)活動性の感染症を合併している 10)間質性肺炎または肺線維症がある 11)HBs抗原が陽性である 12)コントロール不良あるいはインスリン治療中の糖尿病の患者である 13)精神病または精神症状により試験への参加が困難である 14)その他,医師が本試験の参加を不適切と判断する |
関連情報
研究費提供元 | 公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター |
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実施責任組織 | SELECT BC実行委員会 |
共同実施組織 |
問い合わせ窓口
住所 | 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-1-7 |
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電話 | 03-5287-2633 |
URL | http://www.csp.or.jp/ |
support@csp.or.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。