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UMIN試験ID C000000295

最終情報更新日:2016年4月5日

登録日:2005年12月14日

肝移植後のサイトメガロウイルス感染に対するvalganciclovir(バリキサ®錠)とganciclovir (点滴静注用デノシン®)の治療効果の非盲検非劣性比較試験

基本情報

進捗状況 試験終了
対象疾患生体肝移植後のサイトメガロウイルス感染症
試験開始日(予定日)2005-12-01
目標症例数140
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入

試験の内容

介入1対象症例(肝移植術後にサイトメガロウイルス感染症を起こした患者)は最小法で2群(経口バリキサ投与群、デノシン静注投与群)に割り付けられる。 経口バリキサ群はサイトメガロウイルスpp65抗原が陽性化してからvalganciclovir(バリキサ®錠)を投与を開始し、抗原の陰性化後1週間まで投与を継続する。 その後さらに地固め療法としてvalganciclovir(バリキサ®錠)の投与を1 週間続行する。 投与量はクレアチニンクリアランスの値によって増減する。
介入2デノシン静注投与群サイトメガロウイルスpp65抗原の陽性化をもってganciclovir(点滴静注用デノシン®)の投与を開始し、抗原の陰性化後1週間まで投与を継続する。 その後さらに、地固め療法としてvalganciclovir(バリキサ®錠)の投与を1 週間続行する。 投与量はクレアチニンクリアランスの値によって増減する。
主要アウトカム評価項目治療の有効率(サイトメガロウイルスpp65抗原が陽性になり、治療を開始してから2週間後のサイトメガロウイルスpp65抗原の陰性化しているものを有効と定義する) サイトメガロウイルスpp65抗原検査で白血球50000個x2の細胞をカウントし、陽性細胞が5個以上の際、サイトメガロウイルスpp65抗原陽性とする。5個未満の場合をサイトメガロウイルスpp65抗原は陰性とする。
副次アウトカム評価項目①治療開始後からサイトメガロウイルスpp65抗原が陰性化するまでの日数 ②耐性率=foscarnet(点滴静注用ホスカビル®)移行率(治療開始後2週間の時点でサイトメガロウイルスpp65抗原陽性細胞数が当初の3倍、あるいは50を超える場合、治療開始から3週間の時点でサイトメガロウイルスpp65抗原が陰性化しない場合と定義する) ③短期間でのサイトメガロウイルス感染の再燃率(サイトメガロウイルスpp65抗原が治療開始後に陰性化した後、1ヶ月以内で再度サイトメガロウイルスpp65抗原が陽性かする割合) ④長期間でのサイトメガロウイルス感染の再燃率(移植後1年以内で再度サイトメガロウイルスpp65抗原が陽性化する割合) ⑤移植後1年以内でのサイトメガロウイルスpp65抗原陽性化後の治療を要するような拒絶反応の発生率(急性拒絶のGrade分類であるBanff Scoreが3点以上とする) ⑥移植後1年での患者生存率 ⑦有害事象により試驗中止になった症例の発生率 ⑧症状を呈するようなサイトメガロウイルス感染症の発生率(治療開始時に既に症状がある場合は除く)

対象疾患

年齢(下限)
年齢(上限)
性別3
選択基準1)生体肝移植を受けた患者 2)肝移植後にはじめてサイトメガロウイルス感染が確認された患者 3)20歳以上(同意取得時) 4)試験期間中は避妊することに同意した患者 5)男性では試験薬投与終了(中止)後90日間、避妊することに同意した患者 6)試験期間中は授乳しないことに同意した患者 7)下記の血液学的検査値に該当する患者 ・好中球数:>=1000 cells/μL ・血小板数:>=50000 cells/μL ・ヘマトクリット値:>=18 % 8)推定クレアチニンクリアランス:>=20 mL/min [クレアチニンクリアランス計算式] (男性)クレアチニンクリアランス=(140-年齢)x 体重(kg)/(72×血清クレアチニン[mg/100mL]) (女性)クレアチニンクリアランス=(140-年齢)×0.86 x 体重(kg)/(72×血清クレアチニン [mg/100mL]) 9)経口投与が可能な患者
除外基準1)重篤でコントロールできない下痢,あるいは吸収不良の患者 2)過去にvalganciclovir(バリキサ®錠),ganciclovir(点滴静注用デノシン®)又は本剤と化学構造が類似する化合物(acyclovir,valacyclovir)に対する過敏症の既往歴がある患者 3)他の感染症を含む重篤な疾患を合併している患者 4)妊娠中、授乳中、妊娠している可能性のある患者 5)ABO不適合ドナーからの肝移植症例 6)再肝移植症例 7)HIV抗体陽性症例 8)サイトメガロウイルス感染による症状を発病している患者(従来通りganciclovir(点滴静注用デノシン®)で治療する) 9)その他、担当医師が医学的根拠から不適当と判断した患者

関連情報

問い合わせ窓口

住所東京都文京区本郷7-3-1
電話03-3815-5411
URL
E-mail

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。