UMIN試験ID C000000162
最終情報更新日:2016年4月7日
登録日:2005年9月12日
造血器細胞を特異的に傷害するマイナー組織適合抗原特異的細胞傷害性T細胞(CTL)クローンを用いた、同種造血細胞移植後に再発した白血病に対する養子免疫療法の安全性と有用性の検討
基本情報
進捗状況 | 参加者募集中 |
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対象疾患 | 1) RAEB、CMML 2) いかなる時期の寛解導入不能な、あるいは第2寛解期以降にあるAMLとALL 3) いかなる時期のPh陽性、p190陽性のALL 4) イマチニブ耐性のCML |
試験開始日(予定日) | 2004-04-01 |
目標症例数 | 30 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入 |
試験の内容
介入1 | 再発時は免疫抑制剤を中止して反応を見る。免疫抑制剤終了後も白血病細胞が残存する場合、必要に応じて化学療法を施行後CTLクローンを300万個/m2から投与を開始する。重篤な有害事象が見られなければ、1週間おきに1回の割合で、3.2倍ずつ増量し、合計5回まで投与する(すなわち、300万個/m2、1000万個/m2、3000万個/m2、1億個/m2、3億個/m2)。抗白血病効果が認められた場合は、ステップを上げずにそのまま合計5回まで投与する。 |
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主要アウトカム評価項目 | 1) CTL投与開始から終了後2週間以内の、II度以上の急性GVHDまたは広範慢性GVHDの発症頻度。 2) CTL投与開始から終了後2週間以内の、非血液毒性についてNCI-CTCで3度または4度の有害事象の発症頻度 |
副次アウトカム評価項目 | 1) 症例ごとに最もふさわしい方法で検討した、CTL投与開始から終了後2週間以内での寛解到達率。 2) CTL投与開始から終了後2週間以内の、輸注したCTLの体内での存在継続期間・動態。 3) 安全に投与可能な輸注CTL細胞数。 |
対象疾患
年齢(下限) | |
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年齢(上限) | |
性別 | 3 |
選択基準 | 1) 細胞・病理組織学的に以下の疾患と診断され、下記の条件を満たす症例。(a)以下に示す骨髄異形成症候群:RAEB, CMML、 (b)いかなる時期の寛解導入不能な、あるいは第2寛解期以降にある以下に示す急性白血病:AMLとALL、(c)いかなる時期のPh1陽性、p190陽性のALL、(d)グリベックィ(イマチニブ)耐性のCML 2) 年齢は、18歳以上65歳以下であること 3) 十分な臓器機能を有する症例 4) 登録時のperformance status (ECOG) が0~2であること 5) 初めての同種造血幹細胞移植を受ける予定であること。 6) 十分な説明と同意が実行でき、患者本人および移植ドナー本人(および血縁者成分採血ドナー本人)(未成年者の場合は代諾者)の同意が文書で得られること 7) その他、同種造血細胞移植の実施が不適切と考えられる健康状態にないこと 8) マイナー抗原特異的CTL投与時の適格条件:(a)再発が確認された時点が、移植後60日以上経過した後であること、(b)治療前までにマイナー抗原特異的CTLクローンが樹立され、なおかつ品質・安全性のチェックが終了していること、(c)患者に形態学的、細胞遺伝学的あるいは分子生化学的な検出方法で見いだされる、再発の兆候が明白であること、(d)移植後の急性GVHDがgrade 0~2であり、CTL投与時までにステロイドホルモン(離脱症状を来さない程度までの減量が望ましい)以外の免疫抑制剤が全て中止された後、CTL輸注開始時にgrade 2以上のGVHDを発症したり、広範性慢性GVHDを有したりしないこと、(e)投与開始前1週間以内のの血液毒性以外の臓器毒性(NCI-CTC, Ver.2.0による基準)がgrade 2以下であること、(f)CTLクローン輸注前に化学療法を施行した場合は、最低10日間休薬後、末梢血好中球数が200/_l以上まで回? していること |
除外基準 | 1) 中枢神経への浸潤やコントロールが困難な髄外病変有する症例。 2) 重症感染症(活動性結核を含む)や活動性の重複癌をを有する症例。 3) 登録前3週間以内において、以下のような臓器障害を示す検査値を有する症例:(a) T.Bil ≧1.5 mg/dl、(b) GOT, GPT ≧ 2.5 x N (N: 施設正常上限)、(c) 血清 Cr ≧ 1.5 x N, 24時間Ccr ≦ 60 ml/min、(d) PaO2 < 60 mmHg、(e) EF < 50%、(f) ECGにて虚血性変化や治療を要する不整脈などの重篤な異常を認める 4) HBs抗原、HCV抗体、HIV抗体、HTLV-1抗体、梅毒のいずれかが陽性 5) 向精神薬・抗うつ薬等で治療中の症例。 6) その他、造血細胞移植の実施が不適切と考えられる全身状態にある症例。 |
関連情報
研究費提供元 | 厚生労働省 |
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実施責任組織 | 愛知県がんセンター |
共同実施組織 |
問い合わせ窓口
住所 | 〒464-8681 愛知県名古屋市千種区鹿子殿1-1、 |
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電話 | 052-762-6111 |
URL | |
yakatsuk@aichi-cc.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。