臨床研究実施計画番号 jRCTs041230105
最終情報更新日:2024年7月1日
登録日:2023年11月16日
線維芽細胞増殖因子受容体(FGF-R)阻害薬投与歴のある進行固形がん患者に対するペミガチニブ経口投与療法
基本情報
進捗状況 | 参加者募集終了-試験継続中 |
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対象疾患 | FGF-R1又はFGF-R2遺伝子の増幅、FGF-R3遺伝子の変異、もしくは他のFGF-Rの変化が認められる進行固形がん |
試験開始日(予定日) | 2023-11-16 |
目標症例数 | 1 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入研究 |
介入の内容 | ペミガチニブ13.5㎎を21日間経口投与する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。 |
試験の内容
主要評価項目 | 治療開始後16週までの最良総合効果 |
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副次評価項目 | 固形がんの治療効果判定基準(RECIST)ver. 1.1に基づく研究責任(分担)医師の評価を用いた無増悪生存期間(PFS)、治療期間全体での最良総合効果、安全性 |
対象疾患
年齢(下限) | 20歳以上 |
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年齢(上限) | |
性別 | 男女両方 |
選択基準 | 1)FGF-R1又はFGF-R2遺伝子の増幅、FGF-R3遺伝子の変異、もしくは他のFGF-Rの変化が認められる進行固形がんを有することが組織学的/細胞学的に確認され、かつ実施すべき有効な標準治療が存在しない。 2)6か月以上ペミガチニブ以外のFGF-R阻害薬を投与されSD以上の効果を認めた患者。 3)登録日の年齢が20歳以上である。 4)ECOGのPerformance status(PS)が0~1である。 5)RECIST ver1.1で規定された測定可能病変または測定不能病変(ただし評価可能なもの)を有する。なお、内分泌腫瘍においては、内分泌検査所見も評価対象としてよい。 6)当該疾患に対して実施すべき有効な標準治療が存在しない。 7)登録前14日以内の最新の検査値(登録日の2週間前の同一曜日は可)が、以下のすべてを満たす十分な骨髄機能を有する。 ①好中球絶対数(ANC)≧1,500 /mm3 ②血小板数≧7.5×104 /mm3(登録に用いた検査の採血日前14日以内に輸血を行っていないこと) ③ヘモグロビン≧10.0 g/dL 8)登録前14日以内の最新の検査値(登録日の2週間前の同一曜日は可)が、以下のすべてを満たす十分な肝機能および腎機能を有する。 ①総ビリルビン≦ULN×1.5 ②AST(GOT)≦ULN×2.5(肝転移が認められる場合はULNの5倍以下) ③ALT(GPT)≦ULN×2.5(肝転移が認められる場合はULNの5倍以下) ④血清クレアチニン≦ULN ⑤クレアチニンクリアランス実測または推算値≧LLN×75% 推算にはCockcroft-Gault式を用いる。 Cockcroft-Gault 式 男性:Ccr={(140-年齢)×体重(kg)}/{72×血清クレアチニン値(mg/dL)} 女性:Ccr=0.85×{(140-年齢)×体重(kg)}/{72×血清クレアチニン値(mg/dL)} ⑥蛋白尿≦Grade 1(ディップスティックまたは24時間尿検査) 9)登録前14日以内の最新の検査値(登録日の2週間前の同一曜日は可)が、以下のすべてを満たすカルシウム・リンホメオスタシスを有する。 ①血清無機リン(Pi)値≦ULN×1.5 ②血清イオン化カルシウム(iCa)値が正常 10)登録前28日以内の最新の検査値(登録日の4週間前の同一曜日は可)が、以下のすべてを満たす心機能を有する。 ①ニューヨーク心臓協会(NYHA)の心機能分類≦II度 ②左心駆出率≧45% ③QTc間隔≦470 msec (注:試験期間中、血圧及び心拍数を正常化するための薬剤の使用は許容される。) 11)過去の全身抗がん療法によるすべての有害事象(下記以外)がベースライン又はグレード1以下に軽快している。 ①脱毛 ②過去の抗がん治療により発現し,グレード2以下で安定している末梢神経障害 12)認定臨床研究審査委員会および患者申出療養評価会議が承認した同意説明文書の内容を理解することが可能であり、かつ試験参加について患者本人から文書で同意が得られている。 |
除外基準 | 1)原発性又は転移性の中枢神経系(CNS)腫瘍を有する。 2)カルシウム・リンホメオスタシスに関連する内分泌変化の所見が認められるか、又はその既往を有する。(上皮小体機能障害、上皮小体摘出術歴、腫瘍崩壊、腫瘍性石灰沈着症など) 3)臨床的に重要な軟部組織,腎臓,腸管,心筋,肺など(ただし、これらに限定しない)の異所性鉱質沈着/石灰化(リンパ節石灰化及び無症候性の冠動脈石灰化を除く)の所見が認められるか、又はその既往を有する。 4)水疱性/帯状角膜症、角膜剥離、炎症や潰瘍化、角結膜炎など(ただし、これらに限定しない)の角膜障害や角膜症の所見が、眼科学的検査で確認されている。ただし角膜による所見が臨床的に問題ないと眼科専門医が判断した場合はこの限りではない。 5)以下の作用が知られている薬剤を使用しており、試験薬投与開始前の中止や他の薬剤への変更が不可能である(ただし、適格基準 2)の薬剤を除く)。 ①QT間隔延長作用又はトルサード・ド・ポアン(TdP)誘発リスクがある薬剤の試験薬初回投与前7日以内の使用。 ②リン又はカルシウムの血清中濃度を上昇させる薬剤の使用。 6)以下のような臨床的に重要な心疾患又は心機能障害を有する。 ①治療を要するうっ血性心不全(CHF)、安静時の血圧(連続3回測定の平均)が140/100 mmHgを超える動脈性高血圧などの臨床的に重要な心疾患。 ②スクリーニング前6ヵ月以内の臨床的に重要な心不整脈、心房細動、若しくは先天性QT間隔延長症候群やグレード2以上の房室ブロック/完全房室ブロックなどの伝導異常、又はグレード3以上の高カリウム血症の既往、又は合併症 ③スクリーニング前6ヵ月以内の急性冠症候群の既往(心筋梗塞、不安定狭心症、冠動脈バイパス術[CABG]、冠動脈形成術、冠動脈ステント留置術を含む) ④完全左脚ブロック ⑤右脚ブロック+左脚前枝ブロック(LAHB)(2束ブロック) 7)骨髄予備能の30%を超える範囲に及ぶ放射線治療歴を有する。 8)妊婦又は授乳婦(妊婦は受胎から妊娠終了までの状態の女性とし、hCG[ヒト絨毛性ゴナドトロピン]検査陽性にて確認する) 9)上記以外に、安全上の問題や試験手順の不遵守により試験参加が困難になる可能性が高いと研究責任(分担)医師が判定する疾患や状態を有する(コントロール不良の糖尿病、感染症/炎症、腸閉塞、カプセル服用不能など)。 10)妊娠可能な女性(生理学的に懐妊可能なすべての女性)のうち、ペミガチニブの投与期間中及び投与終了後28日間、効果の高い下記の避妊法を使用しない女性。 ①避妊手術。 ②男性パートナーの避妊手術(スクリーニングの6ヵ月以上前に実施)。 ③以下のいずれか2つの組み合わせ(aとb、aとc、又はbとc) a.ホルモン剤の服用、注射*,又はインプラント*による避妊、もしくは同様の効果(失敗率1%未満)を有する他のホルモン避妊法(膣リング、経皮パッチ* など)の使用。 b.子宮内避妊具(IUD)又は子宮内避妊システム(IUS)の使用。 c.バリア避妊法:コンドーム、若しくは閉塞性キャップ(ペッサリーや子宮頸管キャップ*)と殺精子剤(フォーム*/ジェル*/フィルム*/クリーム*/膣坐剤)の併用。 *日本では未承認 然るべき臨床的プロファイル(相応の年齢、血管運動症状の経験など)とともに自然に無月経となり既に12ヵ月が経過している場合、閉経のため妊娠可能性はないと判断する。また、両側卵巣摘出術(必ずしも子宮摘出は不要)又は卵管結紮術を受けて既に6週間以上が経過している場合、妊娠可能性はないと判断する。ただし、卵巣摘出単独の場合、術後のホルモン濃度の評価により生殖機能の状態が確認されてから、当該女性の妊娠可能性はないと判断する。 11)性交能力を有する男性のうち、ペミガチニブの投与期間中及び投与終了後28日間、性交時にコンドームを使用しない男性。同期間中、女性を妊娠させてはならない。精液を介してパートナーが被験薬に曝露されることを避けるため、精管切除術済みの男性もコンドームを使用する必要がある。 12)眼科検査で確認された臨床的に重要な角膜障害(水疱・帯状角膜症、角膜剥離、炎症・潰瘍、角結膜炎を含むがこれに限らない)または網膜障害(黄斑・網膜変性、糖尿病網膜症、網膜剥離を含むがこれに限らない)が認められている。 13)試験薬初回投与前14日または5半減期(いずれか長い方)以内に強力なCYP3A4阻害剤または誘導剤、中等度のCYP3A4誘導剤を使用した場合。中等度の CYP3A4 阻害剤は禁止されていないが、避けるべきである。 14)低ビタミンD症の既往があり、不足分を補充するために超高用量(例:50,000UI/週)のビタミンDを必要とする。ビタミンDサプリメントの使用は可能である。 15)FGFR阻害剤に対する確立した耐性変異を有している患者、またはペミガチニブ以外のFGFR阻害剤による前治療で画像的かつ臨床的PDを示した患者。 |
保険外併用療養費
保険外併用療養費の有無 | なし |
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関連情報
研究責任医師 | 安藤 雄一 |
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研究責任医師以外の責任者 | |
研究資金等の提供組織名称 |
問い合わせ窓口
担当者 | 下方 智也 |
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所属機関 | 名古屋大学医学部附属病院 |
所属部署 | 化学療法部 |
郵便番号 | 466-8560 |
住所 | 愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65 |
電話 | 052-741-2111 |
FAX | 052-744-1903 |
tshimo@med.nagoya-u.ac.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。