患者様やご家族など一般の方向け臨床・治癒情報サイト 臨床研究情報ポータルサイト

ENGLISH
×

情報をクリップできます

治験情報をこちらのホームページで一時的にクリップすることが出来ます。

臨床研究実施計画番号 jRCT2031240191

最終情報更新日:2024年8月19日

登録日:2024年6月27日

間質性肺炎を合併する初発抗MDA5 抗体陽性皮膚筋炎患者を対象とした、triple therapy・トファシチニブ併用療法の安全性と有効性を検討するシングルアーム・第Ⅱ相試験

基本情報

進捗状況 参加者募集中
対象疾患抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎
試験開始日(予定日)2024-06-26
目標症例数15
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入研究
介入の内容治験薬:トファシチニブ トファシチニブ5mg/錠を1日2回、1回1錠内服する。 治験期間内に連続する2回の評価にて、治験実施計画書に規定した増量基準を満たす症例は、治験責任医師又は治験分担医師の判断によりトファシチニブ 5mg/錠を1日2回、1回2錠の内服に増量しても良い。 治験使用薬:triple therapy 副腎皮質ステロイド、タクロリムス、シクロホスファミドの投与をDay 1から開始することをtriple therapyと定義する(シクロホスファミドについてはDay 1からDay 3までの間に初回の投与を行う)。 副腎皮質ステロイド: 副腎皮質ステロイドをプレドニゾロン換算で 1.0mg/kg/日(スクリーニング時の実体重)の経口投与により投与開始し、1日1-3回に分けて食後に内服する。その後は原則として以下の減量レジメンに従うが、治験期間内において連続する2回の評価で治験実施計画書に規定した基準を満たす症例は、治験責任医師又は治験分担医師の判断により副腎皮質ステロイドの減量速度を遅らせても良い。 タクロリムス: 1回0.0375mg/kgを1日2回、食後に内服する。以後、目標血中トラフ濃度を5-10ng/mLとし、血中トラフ濃度をモニタリングしながら投与量を調節する。 シクロホスファミド: 注射製剤を用い、1日1回750mg/m2を4週おき(Day 1, 29, 57)の計3回、点滴静注する。Day 1の前3日以内に投与されていた場合は、Day 1の投与は行わない。本治験の同意取得前にシクロホスファミドの投与が行われる場合は、シクロホスファミド投与時の身長と体重を用いてDubois式により算出された体表面積を用いることを許容する。 2, 3回目の投与については投与直前に測定した血液検査による白血球数に応じ投与量・投与間隔を調整する。

試験の内容

主要評価項目【安全性の評価項目】 1.サイトメガロウイルス(CMV)感染(CMV infection)およびCMV感染症(CMV disease)の発生割合 2.有害事象の発生割合 3.重篤有害事象の発生割合 【有効性の評価項目】 1.治験薬投与開始から12週後までの期間中に併用制限薬・制限療法が使用されず、かつ治験薬投与開始から12週後に生存している患者の割合 2.治験薬投与開始から12週後の無増悪生存割合 複合エンドポイントである「増悪」を①または②と定義し、無増悪生存割合を評価する。 ①死亡 ②「間質性肺炎の増悪」の判断のもと併用制限薬・制限療法が使用された場合 3.HRCT score、%FVC、%DLCO、P/F比の推移 4.治験期間中の副腎皮質ステロイドの積算量(プレドニゾロン換算、Day 1-3にかけてステロイド大量療法を除く) 5.12週後の副腎皮質ステロイドの投与量(プレドニゾロン換算) (※探索的試験のため、主要評価項目ではなく、安全性、有効性毎に評価項目を設定している。)
副次評価項目【探索的評価項目】 1.血液検査値(リンパ球数、LDH、CK、FER、抗MDA5抗体、KL-6、 SP-D、IgG)の推移 2.トファシチニブの薬物血中濃度 3.トファシチニブの薬物血中濃度と有効性評価項目との関連解析 4.トファシチニブの薬物血中濃度と安全性評価項目との関連解析 5.予後不良因子の数および種類と有効性評価項目との関連解析

対象疾患

年齢(下限)18歳以上
年齢(上限)
性別男女両方
選択基準以下のすべての条件に該当する患者を対象とする。 1. 年齢18 歳以上(性別不問) 2. the criteria of Bohan and Peter[1]をprobable/definite で満たす皮膚筋炎、もしくはSontheimer’s criteria[2]を満たす無筋症性皮膚筋炎の診断が新規になされた患者 3. 治験薬投与開始前28 日以内に抗MDA5 抗体の陽性が確認されている患者 4. 胸部X 線またはCT で間質性肺炎を認める患者 5. 以下①、②、③のいずれか一つに該当する患者 ① 急速進行性間質性肺炎である※ ② 酸素飽和度が95%未満である ③ スクリーニング時の血清フェリチン値が500ng/mL 以上である ※急速進行性:最初に呼吸器症状が出現してから3 ヶ月以内に進行する呼吸困難または画像検査上の間質性肺炎の悪化 6. 本治験の参加にあたり十分な説明を受けた後、十分な理解の上、本人または代諾者の自由意思による文書同意が得られた患者
除外基準以下のいずれかの条件に該当する患者は対象としない。 1. 治験薬投与開始前4 週(28 日)以内に副腎皮質ステロイド薬が投与された患者 ※ただしプレドニゾロン換算で1.0mg/kg/日以内の投与、かつ投与開始から7 日以内であればこれに該当しないものとする。 2. 治験薬投与開始前12 週(84 日)以内に副腎皮質ステロイド薬以外の免疫抑制薬、TNF 阻害薬、IL-6 阻害薬、抗CD20 モノクローナル抗体製剤、JAK 阻害薬、免疫グロブリン大量静注療法又は血漿交換療法が投与された患者 ※ただしMDA5-DM の治療を目的としたタクロリムスの連日内服の開始かつ/又はシクロホスファミドの単回投与(投与量が700~800mg/m2の範囲内である。体表面積はスクリーニング時の身長と体重を用いてDubois 式により算出する)から3 日以内であればこれに該当しないものとする。本治験の同意取得前にシクロホスファミドの投与が行われる場合は、シクロホスファミド投与時の身長と体重を用いてDubois 式により算出された体表面積を用いることを許容する。 3. 治験使用薬に対する過敏症の既往歴のある患者 4. 制御不能な合併症を有している患者 5. 重篤な感染症を有している患者 6. HIV 感染、B 型肝炎ウイルス、C 型肝炎ウイルス感染またはその既往のある患者※ 7. 活動性結核の患者 8. AST またはALT が施設基準値上限の3 倍を超える患者 9. 好中球数が500/mm3 未満の患者 10. リンパ球数が500/mm3 未満の患者 ※副腎皮質ステロイドが先行投与されている場合は、投与直前(投与から7 日以内)のリンパ球数を参照する。 11. ヘモグロビン値が8g/dL 未満の患者 12. 妊娠中、妊娠の可能性がある、産後28 日以内、授乳中のいずれかに該当する患者 13. その他、治験責任医師又は、治験分担医師が本治験を安全に実施するのに不適当と判断した患者 ※除外基準6 補足 HBs 抗原、HBs 抗体、HBc 抗体、HBV-DNA: スクリーニング検査時、HBs 抗原(結果は即日判明)の結果が陽性である場合 は本治験の除外基準に該当する。 ・ HBs 抗原が陰性の場合はHBs 抗体及びHBc 抗体を測定し、これらのうち1 つ以上が陽性であった場合は追加でHBV-DNA を測定する。 ・ HBV-DNA が陽性であった場合は除外基準に該当する。 ・ HBV-DNA が陰性であった場合は除外基準には該当しないが、1 ヶ月ごと(Day 29, 57, 85)にHBV-DNA を再測定し、陽性化した場合は肝臓専門医に相談する。 ・HBs 抗体及びHBc 抗体がいずれも陰性であった場合は除外基準には該当しないものとする。 ・ 治験薬はHBs 抗原、HBs 抗体、HBc 抗体(及び必要があればHBV-DNA)の結果を確認してから開始する。

保険外併用療養費

保険外併用療養費の有無あり

関連情報

問い合わせ窓口

担当者高橋 旭
所属機関千葉大学医学部附属病院
所属部署臨床試験部
郵便番号260-8677
住所千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1
電話043-222-7171
FAX043-226-2735
E-mail asahi.takahashi0041@chiba-u.jp

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。