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臨床研究実施計画番号 jRCT2031230257

最終情報更新日:2024年4月4日

登録日:2023年7月26日

中等度から重度の活動性を有する潰瘍性大腸炎患者を対象に、維持療法としてABX464 25 mg又は50 mgを1日1回投与した際の長期有効性及び安全性を評価するランダム化、二重盲検、多施設共同、第III相試験

基本情報

進捗状況 参加者募集中
対象疾患潰瘍性大腸炎
試験開始日(予定日)2023-08-03
目標症例数80
臨床研究実施国アルゼンチン/オーストラリア/オーストリア/ベルギー/ブルガリア/ブラジル/カナダ/中国/チェコ共和国/フランス/ドイツ/ギリシャ/ハンガリー/インド/イスラエル/イタリア/韓国/メキシコ/オランダ/ニュージーランド/ポーランド/ポルトガル/ルーマニア/セルビア/スロバキア/スロベニア/スペイン/スイス/トルコ/英国 / 米国/日本
研究のタイプ介入研究
介入の内容本治験は、従来の治療法及び/又は高度な治療法のいずれかに対して、効果不十分、無効、効果消失、又は不耐を示す中等度から重度の活動性を有するUC患者を対象に、8週間の導入療法(導入試験:ABX464-105又はABX464-106)完了後の維持療法としてABX464 50 mg又は25 mgを1日1回(QD)投与した際の長期有効性及び安全性を評価する、ランダム化、多施設盲検化共同試験である。従来の治療法とは、コルチコステロイド、免疫抑制剤(すなわち、アザチオプリン、6-メルカプトプリン*、メトトレキサート*)であり、高度な治療法とは、生物学的製剤(TNF阻害剤、抗インテグリン、抗IL-23剤)及び/又はS1P受容体調節薬*及び/又はJAK阻害剤である(* 日本では未承認)。 本治験は、これまでの導入試験であるABX464-105試験及びABX464-106に続く第III相臨床開発プログラムの維持期である。 上記の導入試験のいずれかを完了した全ての適格な被験者は、本ABX464-107維持試験への参加が奨励され、以下に示す導入試験終了時の臨床的改善に応じて、二重盲検プラセボ対照のパート1でいずれかの投与群にランダム化されるか、又は盲検ABX464投与群(パート2)でABX464 50 mg若しくは25 mgに割り付けられる。 本治験は44週間の投与期間及び28日間の追跡調査期間からなり、治験終了(EoS)来院をもって終了する。 被験者の適格性は導入試験(すなわち、ABX464-105試験又はABX464-106試験のいずれか)の終了時に確認する。主な参加基準は、被験者の維持試験への参加意思及び導入試験の完了に基づく。全ての選択/除外基準については、本治験実施計画書の該当の項を参照すること。 導入試験終了時に臨床的改善が認められた被験者(すなわちレスポンダー)は、試験パート1でランダム化され、ノンレスポンダーの被験者は試験パート2にランダム化され割り付けられる。 両導入試験で、約450例(プラセボレスポンダーを除く)がレスポンダーとして評価され、導入療法に基づいて以下のとおりランダム化されることが予測される。 ?ABX464-用量50 mg QD:約150例 ?ABX464-用量25 mg QD:約150例(導入用量25 mg群100例、導入用量50 mg群50例) ?プラセボ:約150例(導入用量25 mg群50例、導入用量50 mg群100例) 導入試験において実薬投与で臨床的改善が認められた被験者を、2:1の割合、すなわち2/3の確率で維持期間中の実薬投与にランダム化する。導入試験においてプラセボ投与で臨床的改善が認められた被験者は、維持治療中も継続してプラセボの投与を受ける(盲検化)。 ランダム化は、以下に従い層別化する。 ?臨床的寛解の有無(あり/なし) ?導入用量(50 mg又は25 mg) ?維持試験のベースライン時の経口コルチコステロイド投与の有無(あり/なし) 導入試験終了時に臨床的改善が得られなかった被験者(600名を想定)は、維持試験パート2を選択することができる。被験者はABX464の盲検化された2つの用量レベルにランダムに割り付けられる。ABX464:用量50mg/日又はABX464:用量25mg/日 割付け/ランダム化は、以下に従い実行される。 ?導入期間中に50mgの投与を受けたノンレスポンダー被験者は、50mg盲検化投与群に割り当てられる。 ?導入期間中に25mgの投与受けたノンレスポンダー被験者は、25mg盲検化投与群に割り当てられる。 ?導入期間中にプラセボの投与を受けたノンレスポンダー被験者は、1:1の割合で25mgと50mgの盲検化投与群にランダムに割り当てられる。 Day 1以降、被験者はWeek 4(及びパート2被験者のみWeek 8)に治験実施医療機関に来院し、その後Week 44まで8週ごとに、及び最終投与から4週間後に治験終了来院を実施する。被験者が長期延長安全性試験に適格でない場合も、治験終了来院は実施される。 パート1での再発後にパート2に参加する被験者については、4週間(+/- 2週間)以内に予定された来院がない場合、4週間後に規定外来院として治験実施医療機関に来院する必要がある(Week 4、SoA、表 5.1)。 Week 44の時点で、最も重度の患部からの生検と共に軟性S状結腸鏡検査を実施する。病変が治癒している場合、ベースラインの内視鏡検査とほぼ同じ部位で生検を行う(5.3.6項を参照)。内視鏡検査は中央で読影する。S状結腸鏡検査は、国の医療慣行及び/又はガイドラインで求められる場合、大腸内視鏡検査で代用できる。生検も中央で解析を行う。 電子日誌は、排便頻度、直腸出血、夜間排便、便意切迫、倦怠感のNRS、及び治験薬服用時刻を収集するために用いる。 ABTECT維持試験パート1の期間中いずれかの時点で、被験者がUCを再発したと治験担当医師に疑われる場合は、以下の手順を適用する必要がある。 ?治験担当医師は、被験者が再発の定義(pMMSが維持試験のベースラインから2ポイント以上増加、かつ直腸出血のスコアが1ポイント以上増加)を満たしているかどうかを確認する必要がある。 ?再発の定義に合致する場合:被験者に約2週間後に「再発確認来院」(RCV)を実施するため再来院するよう依頼する。 ?再発確認来院では、治験責任医師はウェブベースの双方向自動応答技術(IRT)をチェックし、RCVの前又はRCVで再発の第2事象が満たされているかどうかを確認する。確定しない場合、被験者は維持試験パート1に留まる。 ?確定され、被験者の健康状態を考慮し治験担当医師の判断で(疾患増悪の疑い)、RCV時に内視鏡検査を実施してもよいが、必須条件ではない。 ?IRTに接続し、再発を満たさないこと、及び被験者がパート1に留まることを確認する。 再発が確定した場合、以下が適用される。 ?被験者は維持試験パート1を終了して維持試験パート2に割り付けられ、ABX464 50mg QDで投与を受ける。このため、治験責任医師はIRTに接続し、被験者のパート1からパート2への移行を進める。 ?治験担当医師は、被験者に症状が改善されているか否かを電子日誌に入力することを求める。 ?RCV後の数週間、治験担当医師がUCの増悪を疑う場合、被験者に内視鏡検査を実施するために再来院するよう依頼する。この内視鏡検査は、RCV後、最長で約6~8週間以内に実施する必要がある。内視鏡検査は中央判定機関での読影のために記録されなければならないが、増悪の定義はまず実施医療機関で確認される。内視鏡検査中に疾患増悪が確認された場合、被験者は本試験への参加を中止する必要がある。その際、投与終了(EoT)来院で内視鏡検査をやり直す必要がないように、生検を行う必要がある。可能であれば、治験実施医療機関側の判断で、疾患増悪が確認された時点でEoT来院を行うことができる。そうでない場合は、できるだけ早くEoTを実施する。治験終了来院はEoT の4週間後に行う。疾患増悪が確認された内視鏡検査は、EoT内視鏡検査として評価されるため、中央判定機関に送付される。疾患増悪の定義が満たされない場合、被験者は維持試験パート2に留まり、ABX464 50mg QDによる投与を受ける。

試験の内容

主要評価項目本治験の主要目的は、Week 44時点で臨床的寛解を達成した被験者の割合における、ABX464の有効性をプラセボと比較して評価することである。
副次評価項目

対象疾患

年齢(下限)16歳以上
年齢(上限)
性別男女両方
選択基準1.導入試験(ABX464-105試験又はABX464-106試験)を終了しており、臨床的改善の状態が確認できる。 2.導入試験の終了時に適切な内視鏡検査を実施し、Day 1時点で中央読影者の結果を得られている。 3.来院時に何らかの治験実施計画書固有の手順を行う前に、同意説明文書を理解し、自由意思で署名及び日付を記入しなければならない。未成年の被験者については、同意に関する国の要件も満たすこと。 4.妊娠可能な女性(WOCBP)及び妊娠可能な女性パートナーのいる男性は、本治験実施計画書4.4項(避妊)に記載のとおり、有効性の高い避妊法を使用することに同意しなければならない。 5.治験実施計画書に規定された治験来院及び治験手順を遵守する意思があり、遵守が可能である。
除外基準1.導入試験(ABX464-105試験又はABX464-106試験のいずれか)で、治験薬投与を永続的に中止した。 2.導入試験中に重大な疾患/病態又は不安定な臨床状態(UCを除く)のエビデンスが発現したため、本治験に参加した場合、参加者のリスクが大幅に増大すると治験責任(分担)医師が判断した。 3.維持試験中に他の治験への参加を予定している。 4.妊娠中又は授乳中の女性、又は妊娠中のパートナーの男性被験者 5.今後12ヵ月以内に妊娠を予定している男性又は女性被験者。 6.併用禁止薬及び/又は併用薬を遵守していない被験者。 7.導入期間中の臨床検査値で以下に該当する変化: ●ヘモグロビンが8.0 g dL-1以下 ●絶対好中球数が750mm-3未満血小板数が100,000mm-3未満 ●クレアチニン・クリアランスが 60 mL.min-1未満(Cockcroft-Gault式) ●血清総ビリルビンが1.5 x ULN超 ●アルカリホスファターゼ、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)及びアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)が2 x ULN超

保険外併用療養費

保険外併用療養費の有無

関連情報

問い合わせ窓口

担当者jRCT 問合せ  IQVIA 窓口担当
所属機関IQVIA サービシーズ ジャパン合同会社
所属部署
郵便番号108-0074
住所東京都港区高輪 4-10-18 京急第 1 ビル
電話03-6859-9500
FAX
E-mail ABTECT_JapanCRA@iqvia.com

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
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