臨床研究実施計画番号 jRCT2031220730
最終情報更新日:2024年8月26日
登録日:2023年3月25日
慢性(非活動性)甲状腺眼症の日本人患者を対象にHZN-001の有効性及び安全性を評価する第III相無作為化二重遮蔽プラセボ対照並行群間比較多施設共同試験
基本情報
進捗状況 | 参加者募集中 |
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対象疾患 | 慢性(非活動性)甲状腺眼症 |
試験開始日(予定日) | 2023-03-31 |
目標症例数 | 105 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入研究 |
介入の内容 | 治験の適格基準を満たした患者約105名を、1日目に2:1の比率でHZN-001(一般名:teprotumumab、USAでの販売名:TEPEZZA)のq3W 8回投与(初回投与は10 mg/kg、残り7回は20 mg/kg)又はプラセボのq3W 8回投与のいずれかに(ベースライン時の喫煙状況及び複視の有無で層別して)無作為に割り付ける。すべての適格患者が24週間の二重遮蔽投与期間に進み、その期間中に治験薬を1日目(ベースライン)、並びに3、6、9、12、15、18及び21週目に投与する(最終来院は24週間の投与期間の24週目とする)。 |
試験の内容
主要評価項目 | 24週目の眼球突出改善率[試験眼の眼球突出がベースラインから2 mm以上減少し、僚眼の眼球突出に悪化(2 mm以上増加)が認められない患者の割合(%)と定義] |
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副次評価項目 |
対象疾患
年齢(下限) | 18歳以上 |
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年齢(上限) | |
性別 | 男女両方 |
選択基準 | 1. 文書による同意が得られている。 2. スクリーニング時点で18歳以上の男性又は女性患者である。 3. スクリーニングの1年以上前から両眼のCASが2以下である安定期のcTEDと臨床的に診断されている。なおかつ、TEDの初回診断からスクリーニングまでの経過期間が2年以上10年未満であるか、又は以下のすべてに該当する場合。 a. スクリーニングの1年以上前から眼球突出の進行が認められていない。 b. TEDに起因する複視の既往歴を有する場合、スクリーニングの1年以上前から複視の進行が認められていない。 c. スクリーニングの1年以上前からTEDの新たな炎症性症状が認められていない。 4. スクリーニング来院及びベースライン来院時のCASが2以下である。 5. スクリーニング来院及びベースライン来院時に18mm以上の眼球突出を呈する。 6. スクリーニング時点で基礎疾患がコントロールされており甲状腺機能が正常の患者、又は軽度の甲状腺機能低下若しくは軽度の甲状腺機能亢進(遊離サイロキシン及び遊離トリヨードサイロニン濃度が基準上限値/下限値からその50%未満の上方/下方逸脱と定義)を有する患者。本治験の実施期間中を通して、軽度の甲状腺機能低下症又は軽度の甲状腺機能亢進症は速やかに是正し、甲状腺機能正常の状態を維持するように最大限努力すること。 7. TEDに対する即時の眼科的外科処置を必要としておらず、治験期間中の是正手術/放射線照射を計画していない。 8. 糖尿病患者の場合、スクリーニング時点でHbA1cが8.0%未満であること。 9. IBD、潰瘍性大腸炎又はクローン病の病歴を有する患者の場合、臨床的寛解が少なくとも3ヵ月間は維持されており、スクリーニング前6ヵ月以内に腸管の手術歴がなく、本治験期間中に手術が予定されていないこと。IBDに対して治療が行われている場合でも、スクリーニング前3ヵ月間で治療法を変更していなければ組入れ可能とする。 10. 妊娠可能な女性[閉経からスクリーニングまでの期間が2年未満の女性、スクリーニング前12ヵ月未満の間治療に起因しない無月経が持続している女性、外科的に不妊状態(卵巣及び/又は子宮がない)でない女性を含む]の場合、スクリーニング時点の血清妊娠検査が陰性で、治験実施計画書規定のすべての時点(すなわち、各投与前及び治験参加期間全体を通して)で尿妊娠検査が陰性でなければならない。精管切除術を受けていない男性パートナーと性交渉を持つ可能性がある患者の場合、本治験中は信頼できる避妊法を2種類(そのうちの1種類は経口避妊薬等のホルモン避妊法が推奨される)使用することに同意しなければならない。ホルモン避妊法は、ベースラインの1月経周期 以上前から開始し、治験薬の最終投与後180日間継続しなければならない。極めて有効な避妊法(継続的かつ正しく使用した場合の避妊失敗率が年間1%未満)としては、インプラント、注射剤、混合型経口避妊薬、一部の子宮内避妊具、両側卵管閉塞、性的禁欲、パートナーの精管切除術等がある。性的禁欲は、それが患者の好む普段通りの生活習慣に一致する場合の避妊法としてのみ使用する必要があり、周期的禁欲法(例:カレンダー法、排卵法、症状体温法、排卵後法)は許容可能な避妊法ではない。周期的禁欲法、膣外射精法(中絶性交)又は殺精子剤のみの使用は、許容可能な避妊法ではない。 11. 本治験の期間中、規定された治療計画及び評価に従う意思と能力を有する患者。 |
除外基準 | 1. 視神経症による最高矯正視力の低下[過去6ヵ月以内の視神経病変に続発する、スネレン視力表で2行分の視力低下(又はこれと同等の低下)、新規の視野欠損、又は色覚異常と定義]を有する。 2. 薬物療法が無効の角膜代償不全を試験眼に有する。 3. スクリーニングからベースラインまでの間に試験眼の眼球突出が2 mm以上減少した。 4. 試験眼に対する眼窩放射線照射歴又は眼窩減圧術歴を有する。 5. 斜視手術の既往歴を有する。 6. 1日目(ベースライン)前12ヵ月以内に眼周囲にボツリヌス毒素(Botox)注射を受けた。 7. スクリーニング時点のアラニンアミノトランスフェラーゼ又はアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼが基準値上限の3倍以上又は推算糸球体ろ過量が30 mL/分/1.73 m2以下である。 8. スクリーニング前 3 週間以内に TED 又はその他の病態の治療を目的として全身性ステロイド薬(静注、経口)、眼窩内ステロイド注射又は点眼ステロイド薬を使用した患者。治験期間中に上述のステロイド薬を開始してはならない。ただし、眼窩周囲を除く局所投与(例:外用ステロイド薬、関節内ステロイド注射、吸入ステロイド薬)及び注入に伴う反応の治療を目的としたステロイド薬は除外する。 9. 治験薬の初回投与前12ヵ月以内にリツキシマブ(リツキサン®又はMabThera®)の投与を受けた、若しくは治験薬の初回投与前6ヵ月以内にトシリズマブ(アクテムラ®又はRoactemra®)の投与を受けた、又は治験薬の初回投与前3ヵ月以内にその他の非ステロイド性免疫抑制剤の投与を受けた。 10. 本治験への組入れ又はHZN-001の過去の試験への参加等、HZN-001の投与を受けたことがある。 11. スクリーニング前3ヵ月以内にモノクローナル抗体の投与を受けた。 12. スクリーニング前3週間以内にセレニウムを使用した。治験期間中にセレニウムを再開してはならないが、セレニウム(1日100 μg未満)を含有するマルチビタミンの服用は可とする。 13. 本治験への参加を妨げる又は治験結果の解釈を困難にすると治験責任医師が判断する既存の眼疾患が認められた。 14. スクリーニング前60日以内に何らかの治験薬を使用したか、治験薬を使用後5半減期が経過していない(いずれかに該当)、又は治験期間中に使用する予定がある。 15. 過去12ヵ月以内に悪性疾患(治療に成功した皮膚の基底細胞癌/扁平上皮癌又は子宮頸部上皮内癌を除く)が認められている。 16. 妊娠中又は授乳中の女性である。 17. 現在薬物乱用若しくはアルコール乱用を有するか、又は過去2年以内にそのいずれかの既往歴を有すると治験責任医師によって判断された、若しくは患者が自己申告した。 18. HZN-001の成分に対する過敏症の既往歴又はモノクローナル抗体に対する過敏性反応の既往歴を有する。 19. コントロール不良のヒト免疫不全ウイルス感染症を有する、又はウイルス量高値のC型若しくはB型肝炎ウイルス感染症を有する。肝酵素値及び抗原/抗体の状態により急性/活動性肝炎を有さないことが示された場合に適格とすることができる。 20. 本治験への組み入れが不可能であると治験責任医師によって判断された状態を有する。 |
保険外併用療養費
保険外併用療養費の有無 |
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関連情報
研究責任医師 | 稲森 文実 |
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研究責任医師以外の責任者 | |
研究資金等の提供組織名称 |
問い合わせ窓口
担当者 | 稲森 文実 |
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所属機関 | シミック株式会社 |
所属部署 | |
郵便番号 | 105-0023 |
住所 | 東京都港区芝浦一丁目1番1号 |
電話 | 090-8722-5166 |
FAX | 03-6880-5703 |
ClinicalTrialInformation@cmic.co.jp |
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詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。