臨床研究実施計画番号 jRCT2021220002
最終情報更新日:2024年2月8日
登録日:2022年4月14日
上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が奏効しなかった転移又は局所進行の上皮成長因子受容体変異陽性(EGFRm)非小細胞肺癌(NSCLC)を対象としてパトリツマブ デルクステカンとプラチナ製剤併用化学療法を比較する第III相無作為化非盲検試験(HERTHENA-Lung02)
基本情報
進捗状況 | 参加者募集終了-試験継続中 |
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対象疾患 | 転移又は局所進行のEGFR活性化変異を有する非扁平上皮NSCLC |
試験開始日(予定日) | 2022-05-31 |
目標症例数 | 560 |
臨床研究実施国 | オーストラリア/オーストリア/ベルギー/中国/フランス/ドイツ/香港/イタリア/オランダ/ポーランド/ポルトガル/シンガポール/韓国/スペイン/スイス/台湾/イギリス/アメリカ/日本 |
研究のタイプ | 介入研究 |
介入の内容 | 投与群1: ・ パトリツマブ デルクステカン 5.6 mg/kgを3週間に1回(q3W)投与 投与群2: ・ 4サイクルのプラチナ製剤併用化学療法:ペメトレキセド(500 mg/m2)+シスプラチン(75 mg/m2)又はカルボプラチン(Calvert式による目標曲線下面積5[AUC5])をq3W投与。4サイクルのプラチナ製剤+ペメトレキセド併用療法後に病勢進行が認められなかった被験者は、サイクル数の制限なしのペメトレキセド維持投与に移行できる。 |
試験の内容
主要評価項目 | RECIST v1.1に従ってBICRが評価するPFS PFSは、無作為割付された日から、客観的な病勢進行が最初に確認された日又は死亡(死因を問わない)日のうちいずれか早いほうまでの期間と定義する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] |
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副次評価項目 | 1. 全生存期間 OS OSは、無作為割付された日から死亡(死因を問わない)日までの期間と定義する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 2. RECIST v1.1に従って治験責任医師又は治験分担医師が評価するPFS PFSは、無作為割付された日から、客観的な病勢進行が最初に確認された日又は死亡(死因を問わない)日のうちいずれか早いほうまでの期間と定義する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 3. 実施医療機関の標準的な診療方針で評価するPFS2 PFS2は、無作為割付された日から、新たな抗がん剤による最初の治療(実施されている場合)で進行が確認された日又は死亡(死因を問わない)日のうちいずれか早いほうまでの期間と定義する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 4. RECIST v1.1に従ってBICR及び治験責任医師又は治験分担医師が評価するORR ORRは、BORが確定CR又は確定PRである被験者の割合と定義する [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 5. RECIST v1.1に従ってBICR及び治験責任医師又は治験分担医師が評価するDoR DoRは、客観的奏効(CR又はPR)が最初に確認された時点から、客観的進行が最初に確認された日又は死亡(死因を問わない)日のうちいずれか早いほうまでの期間と定義する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 6. RECIST v1.1に従ってBICR及び治験責任医師又は治験分担医師が評価するCBR CBRは、180日間以上継続して確定BORがCR、PR又はSDである被験者の割合と定義する [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 7. RECIST v1.1に従ってBICR及び治験責任医師又は治験分担医師が評価するDCR DCRは、確定BORがCR、PR又はSDである被験者の割合と定義する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 8. RECIST v1.1に従ってBICR及び治験責任医師又は治験分担医師が評価するTTR TTRは、無作為割付された日から、後日確定される効果(CR又はPR)が最初に確認された日までの期間と定義する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 9. NSCLCにおける症状評価質問票(SAQ)のベースラインからの平均変化量 NSCLC-SAQは、NSCLC患者における疾患関連症状の変化を評価する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 10. Patient Global Impression of Change(PGI-C)のベースラインからの平均変化量 PGI-Cは、全般的な改善度の患者評価を7段階で記述する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 11. Patient Global Impression of Severity(PGI-S)のベースラインからの平均変化量 PGI-Sは、6つの回答オプションを含む単一の質問票である。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 12. Patient Global Impression of Treatment Tolerability(PGI-TT)のベースラインからの平均変化量 PGI-TTによって、治療の忍容性について患者の全般的印象を把握する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 13. European Organisation for Research and Treatment of Cancer Quality of Life Questionnaire Core 30(EORTC-QLQ-C30)のベースラインからの平均変化量 EORTC-QLQ-C30によって、がん患者の生活の質(QoL)を評価する。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 14. EuroQol Questionnaire-5 dimensions-5 levels(EQ-5D-5L)のベースラインからの平均変化量 EQ-5D-5Lは、医療技術評価に必要な全般的健康状態を測定するための標準化手法である。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 15. 治験薬投与下で発現した有害事象(TEAE)が発現した被験者数 TEAEは、米国国立がん研究所の有害事象共通用語規準(NCI-CTCAE)第5.0版を用いて重症度分類が行われる。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 16. 抗薬物抗体(ADA)陽性である被験者の割合(ベースライン時、ベースライン以後) パトリツマブ デルクステカンの免疫原性はADA評価によって確認される。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] 17. 治験薬投与下でADA発現が認められた被験者の割合 パトリツマブ デルクステカンの免疫原性はADA評価によって確認される。 [評価期間: 投与開始日から約49ヵ月] |
対象疾患
年齢(下限) | 18歳以上 |
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年齢(上限) | |
性別 | 男女両方 |
選択基準 | 1.年齢18歳以上の男性又は女性患者(治験参加のための法定同意年齢が18歳を超える場合は、各国の規制要件を遵守すること) 2.根治手術及び放射線療法の対象とならない転移又は局所進行非扁平上皮NSCLCが組織学的又は細胞学的に記録されている患者 3.腫瘍組織又は血液試料でEGFR活性化変異(エクソン19欠失変異又はL858R変異)が診断時点又はその後に記録された患者 4.転移又は局所進行疾患に対する1又は2種類の既承認のEGFR-TKIによる治療歴がある患者。その中に第3世代EGFR-TKを含むこと 5.ネオアジュバント又はアジュバント療法を受けていた場合、その最終投与から12ヵ月以上経過後に転移又は局所進行疾患に進行し、その後、転移又は局所進行疾患に対する第3世代EGFR-TKIの治療中又は治療後に病勢進行が認められた患者 6.転移又は局所進行疾患に対して他の全身療法(化学療法や免疫療法など、EGFR-TKIとの併用投与として用いられていた場合も含む)を受けていない患者 7.転移又は局所進行疾患に対する第3世代EGFR-TKIの投与中又は投与後に、画像評価放射線学的に病勢進行が記録されている患者 8.RECIST v1.1に従った治験責任医師又は治験分担医師の評価で、1つ以上の測定可能病変を有する患者 9.十分な質かつ十分な含有量の腫瘍組織を提供することに同意し、その意思がある患者 10.スクリーニング時のEastern Cooperative Oncology Group performance status(ECOG PS)スコアが0又は1である患者 11.以下のとおり、無作為割付前14日以内に治験実施医療機関で実施された臨床検査で得られたデータに基づいて、骨髄予備能及び臓器機能が保たれていると判断される患者 ・血小板数:100,000/mm^3以上又は100 × 10^9/L以上 ・好中球絶対数:1500/mm^3以上又は1.5 × 10^9/L以上 ・ヘモグロビン(Hgb):9.0 g/dL以上 ・クレアチニンクリアランス(CrCl):Cockcroft-Gault式によるCrCl算出値又はCrClの実測値が45 mL/min以上 ・アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)/アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT):基準値上限の3倍以下 ・総ビリルビン(TBL):基準値上限の1.5以下 ・血清アルブミン:2.5 g/dL以上 ・プロトロンビン時間(PT)又はプロトロンビン時間-国際標準比(PT-INR)及び活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)/部分トロンボプラスチン時間(PTT):基準値上限の1.5倍以下。ただし、クマリン誘導体の抗凝固薬又はその他の類似の抗凝固薬療法を受けている患者の場合、治験責任医師又は治験分担医師が適切と判断する治療域内にPT-INRが維持されている必要がある。 |
除外基準 | 1.保存腫瘍組織試料又は治療前腫瘍生検試料で、小細胞型又は小細胞・非小細胞混合型であることが組織学的又は細胞学的に確認されている患者。又は組織学的に扁平上皮NSCLCであることが確認されている患者 2.間質性肺疾患(ILD)(肺線維症、放射線性肺臓炎など)の既往歴がある、ILDを発症している、又はスクリーニング期間中の画像所見でILDが疑われる患者 3.併発する肺疾患に起因する、臨床的に重度の呼吸障害(治験責任医師又は治験分担医師の評価に基づく)が認められる患者。併発する肺疾患には以下のものが含まれるが、これらに限定されない。 -基礎疾患として何らかの肺疾患、拘束性肺疾患又は胸水を有する患者 -何らかの自己免疫疾患、結合組織疾患又は炎症性疾患を有し、スクリーニング時に肺病変が記録されているか、その疑いがある患者 -又は肺全摘術の既往歴 4.コルチコステロイド(10 mg超のプレドニゾン又はこれに相当する抗炎症薬)の長期全身投与を受けているか、無作為割付前に何らかの免疫抑制療法を受けた患者 5.軟髄膜疾患が確認されている患者 6.症候性で未治療、又は関連症状をコントロールするためにコルチコステロイドもしくは抗けいれん薬による治療を必要とする、臨床的に活動性の脊髄圧迫又は脳転移が確認されている患者 7.トポイソメラーゼIを標的とする化学療法剤を含む抗体薬物複合体(ADC)などの薬剤、HER3抗体、EGFR-TKI以外の転移又は局所進行疾患に対する全身療法(化学療法やその他EGFR-TKIと併用する全身療法を含む)による治療歴がある患者 8.無作為割付前3年以内に他の活動性悪性腫瘍の既往歴を有する患者。ただし、適切に切除された非黒色腫皮膚癌、適切に治療された子宮頸部上皮内癌、他の何らかの治癒後の上皮内癌は除く。 9.無作為割付前にコントロール不良又は重大な心血管疾患(以下を含む)を有する患者 10.無作為割付後28日以内に活動性ウイルス感染が血清学的に確認されているなど、活動性のB型肝炎及び/又はC型肝炎に罹患している患者 11.コントロール不良のヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染が確認されている患者 12.臨床的に重大な角膜疾患を有する患者 |
保険外併用療養費
保険外併用療養費の有無 |
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関連情報
研究責任医師 | 井ノ口 明裕 |
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研究責任医師以外の責任者 | |
研究資金等の提供組織名称 |
問い合わせ窓口
担当者 | 臨床試験情報公開窓口 |
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所属機関 | 第一三共株式会社 |
所属部署 | |
郵便番号 | 140-8710 |
住所 | 東京都品川区広町1-2-58 |
電話 | 03-6225-1111 |
FAX | |
dsclinicaltrial@daiichisankyo.co.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。