臨床研究実施計画番号 jRCT1061220107
最終情報更新日:2024年1月29日
登録日:2023年3月3日
低侵襲胃切除における術後硬膜外鎮痛法(EDA)対マルチモーダル鎮痛法(MMA)の術後鎮痛効果に関する多施設共同前向き無作為比較試験
基本情報
進捗状況 | 参加者募集中 |
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対象疾患 | 胃癌 |
試験開始日(予定日) | 2023-03-03 |
目標症例数 | 210 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入研究 |
介入の内容 | 術後鎮痛として硬膜外鎮痛法(EDA)またはマルチモーダル鎮痛法(患者自己管理型静注オピオイド+創部局所麻酔+術後アセトアミノフェン定時静注)を行う。投与量は日常診療と同等である。 ● 硬膜外鎮痛法(EDA群) 全身麻酔前に胸椎(Th8-Th10)硬膜外腔にカテーテルを挿入し、術中もしくは術後より0.2%ロピバカインもしくは0.15%-0.25%レボブピバカインにフェンタニルを0-3.5μg/mLで混合したものを持続投与する。持続投与速度2-6ml/hr,ボーラス2-3ml,ロックアウト時間15-30分での投与を原則術後2日目までで終了とするが、疼痛管理チームにより継続が望ましいと判断された場合(術後48時間での疼痛スコア(NRS)≧4であり、疼痛管理チームが総合的に判断して継続が望ましいと判断した場合)は、最長術後7日目まで継続可能。 ●マルチモーダル鎮痛法(MMA群:iv-PCA+創部局所麻酔+術後アセトアミノフェン定時静注) 術中、外科医によってトロッカーおよび臍創部周囲の腹膜上に0.375%ロピバカインを局注する(総量20ml)。麻酔覚醒時にアセトアミノフェン1000mgを15分以上かけて静注投与行い、以後6時間毎にアセトアミノフェン注定時投与を原則術後2日目まで行う。さらに、術後体重が50kg未満の場合には、体重1kgあたり1回15mgを上限として投与を行う。さらに、術後より静注でフェンタニル持続投与(0-20μg/h,ボーラス10-30μg,ロックアウト時間7-30分)を原則術後2日目まで行う。また、静注フェンタニル投与は原則術後2日目までで終了とするが、疼痛管理チームにより継続が望ましいと判断された場合(術後48時間での疼痛スコア(NRS)≧4であり、疼痛管理チームが総合的に判断して継続が望ましいと判断した場合)は、最長術後7日目まで継続可能。 |
試験の内容
主要評価項目 | 術後24時間の安静時疼痛スコア(Numerical Rating Scale: NRS) |
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副次評価項目 | ・術後在院日数 ・術後合併症 ・術後2,3,4日目の安静時疼痛スコア(NRS) ・追加鎮痛剤使用量 ・鎮痛法関連合併症(嘔気・嘔吐、尿閉)・排ガス出現日 ・離床開始日・手術室滞在時間 ・術中麻薬使用量 ・術中輸液量 |
対象疾患
年齢(下限) | 20歳以上 |
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年齢(上限) | 85歳以下 |
性別 | 男女両方 |
選択基準 | ①組織学的に胃癌と診断されており、腹腔鏡下またはロボット支援下胃切除術(胃全摘、幽門側胃切除、噴門側胃切除)施行予定の患者 ②20歳以上85歳以下の患者 ③本研究の参加にあたり十分な説明を受けた後、十分な理解の上、患者本人の自由意思による文書同意が得られた患者 |
除外基準 | 1) 術前ASA-PS(American Society of Anesthesiologists Physical Status)4以上の患者 2) 術前抗凝固療法を行っており、周術期休薬ができない患者 3) 止血・凝固異常、背部の局所感染、脳圧亢進など硬膜外鎮痛法が禁忌となる患者 4) 脊椎変形等により硬膜外鎮痛法が困難な患者 5) 術前に化学療法を行っている患者 6) 術前に食道浸潤や多臓器浸潤が疑われる患者 7) 免疫不全状態(ステロイド剤、免疫抑制剤使用中)の患者 8) 姑息手術の患者 9) 緊急手術の患者 10) アセトアミノフェンに対してアレルギーを有する患者 11)その他担当医が不適切と判断した患者 |
保険外併用療養費
保険外併用療養費の有無 | なし |
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関連情報
研究責任医師 | 藤原 俊義 |
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研究責任医師以外の責任者 | |
研究資金等の提供組織名称 |
問い合わせ窓口
担当者 | 菊地 覚次 |
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所属機関 | 岡山大学病院 |
所属部署 | 消化管外科 |
郵便番号 | 700-8558 |
住所 | 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 |
電話 | 086-235-7257 |
FAX | 086-221-8775 |
satorukc@okayama-u.ac.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。