臨床研究実施計画番号 jRCT1031230106
最終情報更新日:2023年6月2日
登録日:2023年6月2日
下頭頂小葉の興奮性変化が運動知覚に与える影響
基本情報
進捗状況 | 参加者募集中 |
---|---|
対象疾患 | 健常成人 一過性に知覚の変化が起こる現象を観察する |
試験開始日(予定日) | 2023-06-02 |
目標症例数 | 20 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入研究 |
介入の内容 | 経頭蓋磁気刺激を用いて,運動感覚の入力がある最中に縁上回と角回を刺激し,一過性機能脱落の現象が起こるかどうかを検証する。そのことで逆説的に運動感覚に対する縁上回や角回の影響を検証する。運動感覚検査として,振動刺激による運動錯覚を用いる。振動刺激は右または左の手関節伸筋腱に対して行い,振動刺激を行なった側と対側の手関節の動きで,知覚した動きを再現させる。知覚した動きを再現した対側の手関節角度を計測するために,手関節をまたぐように電気ゴニオメータを貼付する。初期位置から知覚した運動を再現した際の最終位置の角度変化量と傾きを計測する。計測は5回とする。 一過性機能脱落を起こすために,振動刺激最中に経頭蓋磁気刺激を行う。経頭蓋磁気刺激は単発刺激を行い,その刺激強度は,安静時の運動閾値の1.1倍とする。安静時の運動閾値は安静時に50%の頻度で少なくとも50μVの筋電図反応を導出できる最小刺激強度である。振動刺激は1secとし,振動刺激開始から経頭蓋磁気刺激を行う刺激間隔は多段階(200msec毎,6段階)とする。各刺激間隔で30秒以上の間隔をあけて5試技実施する。刺激部位は縁上回,角回,偽刺激の3箇所とする。これを左右半球で別日に実施する。そのため,合計6箇所となる。偽刺激は縁上回と角回の間にコイルを頭蓋に対して垂直に立てて実施する。 |
試験の内容
主要評価項目 | 知覚した運動の再現角度(電気ゴニオメータ) |
---|---|
副次評価項目 | 知覚した運動の再現角度の傾き(電気ゴニオメータ) 内観評価(質問紙) |
対象疾患
年齢(下限) | 18歳以上 |
---|---|
年齢(上限) | 50歳以下 |
性別 | 男女両方 |
選択基準 | 1.18 歳~50 歳の全身に神経学的既往のない者かつ研究参加時点で下肢に治療中の整形学的疾患を有しない者(健康な成人を対象とするため) 2.本研究への参加について文書により同意が得られた者(文書によりインフォームドコンセントを取得するため) |
除外基準 | 1.重篤な心疾患を有する者:不安定狭心症,発症から短期間の心筋梗塞,非代償性うっ血性心不全,急性肺性心,コントロール不良の不整脈,重篤な大動脈弁狭窄症,活動性の心筋炎,心内膜炎など(試験時間に耐えうる体力が必要なため運動療法禁忌例を除外するため) 2.高度の認知症,重度の精神疾患を有する者(試験内容が理解できない例を除外するため) 3. 振動刺激により運動錯覚が誘導されない者(試験の遂行には振動刺激により運動錯覚が誘導されることが必須であるため) 4. 経頭蓋磁気刺激の禁忌例 日本臨床神経生理学会のガイドライン,および国際臨床神経生理学連合のガイドラインに準じて,以下の項目に該当する者は本研究の対象から除外する。(ガイドラインから逸脱した例を除外するため) |
保険外併用療養費
保険外併用療養費の有無 | なし |
---|
関連情報
研究責任医師 | 川上 途行 |
---|---|
研究責任医師以外の責任者 | |
研究資金等の提供組織名称 |
問い合わせ窓口
担当者 | 川上 途行 |
---|---|
所属機関 | 慶應義塾大学 |
所属部署 | 医学部リハビリテーション医学教室 |
郵便番号 | 160-8582 |
住所 | 東京都東京都新宿区信濃町35 |
電話 | 03-5363-3833 |
FAX | |
michiyukikawakami@keio.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。